Appleの機密情報保護の責任者が退社、Facebookへ

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Appleで未発表製品に関する情報流出事件の調査に当たっていた責任者のリー・フリードマン氏が、Appleを退社してFacebookに移ったことがわかりました。米メディア9to5Macが報じています。

Appleの機密情報保護部門の責任者

Appleは、未発表製品に関する情報を厳しく管理しており、Apple社員はもちろん、サプライヤー各社に対しても機密情報の保護を徹底していることで知られます。
 
Appleが、米国家安全保障局(NSA)、FBI、米軍、そしてシークレット・サービスなど国家機密を扱う政府機関出身者を情報流出対策の専任者として置き、Apple社内で対策会議を開催していることが、2017年6月に流出した音声から明らかになっていました。

米法務省出身のフリードマン氏

2011年から情報流出の国際調査チームを率いていたリー・フリードマン氏は、米法務省での勤務経験を持ち、世界各地にサプライチェーンを持つAppleの未発表情報流出に目を光らせていました。
 
フリードマン氏は、セキュリティ関連の問題や、輸送中の製品の盗難事件では政府の捜査機関と連携した対応を取っていました。
 
Facebookに移籍後は、法令遵守やセキュリティ関連の責任者として勤務している模様です。

昨年はAppleのソフトウェアが流出

ティム・クック最高経営責任者(CEO)が機密情報保護に重点的に取り組んだ効果もあり、未発表製品に関する情報がサプライチェーンから流出する件数は減少しています。
 
しかし、2017年夏にはHomePodのファームウェアが流出し、開発者らが解析したことで、HomePodの仕様だけでなく、iPhone Xのデザインや顔認証登録方法など多くの情報が知られることとなりました。
 
また、iOS11のGM(ゴールデンマスター)版からも、未発表のiPhone Xに関する多くの情報が明らかとなりました。この情報流出は、Apple社員による意図的なものではないか、との指摘もあります。

 
 
Source:9to5Mac
Photo:LinkedIn
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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