Apple、チップのセキュリティ欠陥の修正パッチを配布
Appleは4日、Intelを含む大手半導体会社のチップにセキュリティ上の欠陥が発見されたことを受け、iPhone、iPad、Mac向けにウェブブラウザSafariの修正パッチを配布することを発表しました。
iOSには独自の修正パッチが必要
Google、Microsoft、ウェブブラウザFirefox開発で知られるMozillaは、英メディアのReutersに対し、現在3社が配布しているパッチはiOSユーザーにとっては有効でないことを明らかにしました。
これは、Safariをメインブラウザとして使用しているiPhone、iPadユーザーは、Appleが独自の修正パッチを配布するまでは安全なブラウジングができない可能性があることを示唆しています。
しかしながらAppleは、現在のところチップのセキュリティ欠陥によって生じる脅威は発見されていないと述べています。
Spectreに対応する修正パッチが数日以内に配布
Googleを運営するAlphabetと、その他のセキュリティ研究者によって見つけられたチップの欠陥は、「Meltdown(メルトダウン)」と「Spectre(スペクター)」の2種類が存在します。
Meltdownは、Intel製のチップのみに影響を与えるといわれていますが、Spectreに関しては、過去10年間に作られたほぼすべてのチップが影響下にあるとのことです。
Appleは公式ウェブサイトの発表で、Meltdownに関しては、最新のアップデートでMacやiPhoneなどの利用者は攻撃から守られると説明しています。MacとiOSデバイスが影響を受けるとされるSpectreについては、脆弱性があるとされるウェブブラウジングの安全性向上のため、Safari向けの修正パッチが数日以内に配布されるとのことです。
Source:Reuters
(lexi)