米連邦地裁、資料の提出が遅いとしてAppleに制裁金の支払い命令

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    技術の使用権を巡って争っているAppleQualcommですが、Qualcommに対して訴訟を起こしているのは米連邦取引委員会(FTC)も同じです。三者が入り乱れる状況にあって、FTCがQualcommに対して起こしている訴訟に対し、Appleが必要な書類提出を「故意に」遅らせているとして、米連邦地裁がAppleに制裁金を課したことが分かりました。

    Appleは「前例のないスピード」と反論

    米カリフォルニア州サンノゼの連邦裁判所がAppleに命じたのは、1日あたり25,000ドル(約280万円)の支払いです。支払いは12月16日から始まり、29日までに書類が提出されない場合は制裁金が引き上げられる見通しです。
     
    なぜAppleが書類を出し渋るのかについて、はっきりとした理由は分かっていません。
     
    FTCが争点にしているのは、QualcommがAppleに対し同社のチップを独占的に使用するよう強いた疑いであり、訴えられているのはあくまでもQualcommだからです。仮にFTCがQualcommに勝訴すれば、AppleとQualcommの裁判でも、Appleに有利に事が進む可能性もあります。
     
    今回の裁判所の支払い命令に対し、Appleは「すでに260万もの資料を提出している」と主張、前例のないスピードで資料を要求されているとして異議を唱えています。ちなみに、Bloombergによると、1日あたり25,000ドルという制裁金は、Appleが16秒で稼ぐ額に相当するそうです。
     
     
    Source:Bloomberg
    (kihachi)

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