アメリカ人はスマホ依存症に対して以前より敏感になっている
アメリカの若年層を中心にスマホ依存症への意識が高まっていることが、Deloitteが行なった調査の結果明らかになりました。
若年層を中心に使用頻度を減らす動き
スマートフォンへの中毒症状に、「Nomophobia(No Mobile ノーモバイル への恐怖)」の公式名称が与えられるなど、スマホ依存症に対する関心は年々高まっています。
世界最大規模の会計事務所であるDeloitteが行なった調査によると、2015年から上昇し続けていたスマートフォンの使用頻度は、2017年に入って水平状態もしくは少し低くなっていることがわかっています。アンケート対象者のうち47%がスマホの使用頻度を減らそうとしていると回答したとのことです。
スマホ依存症に対して特に意識が高かったのは18〜34歳の若年層で、18〜24歳の72%、25〜34歳の75%がスマートフォンの使い過ぎを自覚していると答えました。
若年層とは対照的に、55歳以上のアンケート対象者でスマホの使い過ぎを自覚していたのはわずか13%にとどまりました。
スマホ依存をやめるための作戦
スマホ依存症対策として最も回答が多かったのが「人と会うときにスマートフォンを鞄やポケットから出さない」でした。その他の回答で多かったものに「通知音を消す」がありました。
スマホ依存は少しずつ緩和に向かいつつあるようですが、アメリカ人のスマホユーザーが1日にデバイスを見る回数は120億回という調査結果も出ており、真の改善までには長い道のりとなりそうです。
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も、「iPhoneの使い過ぎは好きではない」とApple製品に関する独自の理念を語ったり、Appleの最高デザイン責任者を務めるジョナサン・アイブ氏もiPhoneの間違った使い方として使い過ぎを挙げるなど、スマホメーカーの間でもスマホ依存への関心は高まっているようです。
Source:Business Insider
Photo:Pexels
(lexi)