Apple、コンゴ領域における紛争鉱物不使用度ランキングにおいて20企業中トップに
コンゴ領域で採掘される鉱物を最も使用する家電とジュエリー小売業において、株式時価総額の高いトップ企業20社の「紛争鉱物不使用度」ランキングがEnough Projectによって発表され、Appleが122点を獲得し見事1位に輝きました。
紛争鉱物が多いコンゴ領域
電子機器に使用されるスズ、タングステン、タンタル、金などの鉱物は、コンゴ民主共和国を中心とする領域において多く採掘されます。コンゴ領域ではこれらの鉱物が紛争の資金源になるケースが確認されており、近年テック企業の指針として、紛争行為の資金源にならないコンフリクト・フリー(紛争鉱物不使用)の原材料を使用する取り組みがさかんに行なわれています。
米ワシントンD.C.拠点のNPOであるEnough Projectは、スズ、タングステン、タンタル、金の4種類のコンゴ領域原産の鉱物が最も使用される家電とジュエリー小売の株式時価総額トップ20企業を対象に、紛争鉱物不使用度の格付けを行ないました。
その結果、Appleは120満点中114点、プラス8点のエキストラクレジットを獲得し、総合122点で見事1位に輝きました。エキストラクレジットは①使用する鉱物が国立公園から採取されていない②Conflict-Free Smelte Program (CFSP) Initial Audit Fundに金銭的貢献を行っているという2点から、与えられる得点です。
Appleは、先月にもGreenpeaceの「電子機器のグリーン調達評価」で2位を獲得するなど、環境および人権への配慮に力を入れています。
紛争鉱物不使用度ランキングの20企業すべてのポイントは以下で確認することができます。
家電産業
企業名 | ポイント(120満点中) |
---|---|
Apple | 122 |
Alphabet(Google) | 102.5 |
HP | 76 |
Microsoft | 73 |
Intel | 72.5 |
パナソニック | 42.5 |
IBM | 42 |
ソニー | 33.5 |
Samsung | 17.5 |
東芝 | 9 |
ジュエリー小売
企業名 | ポイント(120満点中) |
---|---|
Signet | 66.5 |
Tifany | 60 |
JCPenney | 20 |
Target | 20 |
Macy’s | 19.5 |
Costco | 7.5 |
Helzberg Diamonds | 5 |
Sears | 2.5 |
Walmart | 2.5 |
Neiman Marcus | 0 |
Source:Enough Project
(lexi)