Apple、Greenpeaceの「電子機器のグリーン調達評価」で2位に
Greenpeaceが発表した電子機器メーカーのグリーン調達評価で、Appleが総合2位を獲得しました。エネルギー、資源消費、化学物質の3つの評価基準で格付けが行なわれ、Appleは2つの部門で17企業中1位に輝いています。
Greenpeaceのグリーン調達評価とは?
国際的な環境保護団体として知られるGreenpeaceは、17の大手企業を対象に「電子機器のグリーン調達評価」を行ないました。
グリーン調達とは、製品の製造に必要な物資を環境負荷の少ないものから優先的に調達することをいいます。
エネルギー、資源消費、化学物質の3つの評価基準により17企業の査定が行なわれました。
Appleはエネルギー、化学物質の2部門で1位
エネルギー部門の評価は、どれだけ温室効果ガスを削減することができているかを基準に行なわれます。
電子機器セクターの電力消費量は、2012年時点で世界の電力需要の7%を占めており、2017年末までに12%を超えると予測されています。
電力消費量は2030年まで毎年最低7%ずつ上がり続けると見込まれているため、電子機器企業にとって再生可能エネルギーの使用量を増やし、温室効果ガスの排出量を抑えるのは急務です。
Appleは2012年からデータセンター運営を100%再生可能エネルギーでまかなうなど、環境への取り組みが評価され、エネルギー部門でAマイナスを獲得しました。
また、リサイクル時に危険をともなう有害化学物質の使用に関する化学物質部門でもAppleは1位に輝いています。
Appleは、工場での組み立ての流れ作業で、長時間さらされると健康に被害をもたらす可能性のある、BFRやPVCなどの化学物質の製品への使用を完全に停止しています。
総合1位はオランダのFairphone
グリーン調達評価で総合1位を獲得したのは、オランダのアムステルダムに拠点を置くFairphoneです。
Fairphoneは、暴力や児童労働を通さずに取得された紛争フリーの資源のみを使ってスマートフォン作りを行なっている企業です。
第二モデルであるFairphone 2は、スマートフォンとして初の、内部パーツを入れ替えできるモジュラーフォンとして知られています。
Source:Greenpeace reports
Photo:alefisherxxx/Flickr
(lexi)