FaceTimeは特許侵害?Appleに約485億円の賠償命令

Appleが抱える訴訟は、Qualcommなどの“大物”だけではありません。特許を盾にしてAppleからロイヤルティーを得ようとする、実態のない企業(通称:パテント・トロール)から絶え間ない攻撃も受けています。今回、Appleから4億4,000万ドル(約485億円)の巨額賠償金を勝ち取ったVirnetXもそんなパテント・トロールの一社だと考えられています。
Appleにとっては高くついてしまった
AppleとVirnetXとの争いは、iPhoneに搭載されているiOSのiMessageやFaceTimeで、許可なくVirnetXの技術が使われているというもので、実に7年がかりの法廷闘争となっています。
新たにテキサス州の連邦裁判所が下した最終判決では、独自の技術を使用したというAppleの訴えは認められず、VirnetXに対して4億3,970万ドル(約485億円)を支払うようAppleに命じています。これは、昨年に命じられた3億200万ドル(約333億円)の賠償金よりも約1.5倍ほど高い金額で、意図的な侵害、利息、弁護士費用などが加算された結果、Appleにとってはさらに高くつく格好となってしまいました。
今回の判決について、Appleは上訴する構えを見せています。
VirnetX以外からも訴えられるApple
どこからどこまでがパテント・トロールなのか、つまり何をもって「実態を伴わない」と定義できるかは議論の余地がありますが、少なくともAppleにとっては、実際に多大なコストをかけて製品化にこぎ着けた自分たちに理があると考えたくなるのも無理はありません。
今回問題となったVirnetX以外にも、有名どころはUnilocから「マップ」機能で、SecurIDの創業者から「Apple Pay」で、そして最近ではネイティブ・アメリカンからiPadのインダクター絡みで訴えられています。
Source:PhoneArena
(kihachi)