Win Semiconductors、iPhone Xのサプライチェーンに仲間入り

    Win Semiconductors
     
    台湾の半導体メーカーであるWin Semiconductorsが、iPhone Xの3Dセンシングに使われるドットプロジェクターの構成部分の製造でAppleのサプライチェーンの仲間入りを果たしたと報じられました。

    iPhone Xの部品製造で収益が大幅増

    Win Semiconductorsは、垂直共振器面発光(VCSEL)と呼ばれる、iPhone Xの3Dセンシングに使用されるドットプロジェクターの構成部分の製造を行なっています。
     
    米カリフォルニアを拠点とする、光学・フォトニクス製品製造のLumentumがAppleからVCSELを受注し、Win Semiconductorsに製造委託している形となります。
     
    iPhone Xの部品を作り始めてからというもの、Win Semiconductorsの収益はうなぎのぼりで、2017年第3四半期の連結決算では前四半期比15.19%増となる43.95億台湾ドル(約162億8千万円)の収益額を記録し、年間では23.88%の増収が発表されています。

    9月だけで収益額が倍増、出荷に遅れなし

    Win Semiconductorsは、iPhone Xが発表された9月のみで16.08億台湾ドル(約59億6千万円)の収益額を記録しました。この数字は8月と比べて13.4%増で、昨年の同月と比較すると44.74%の増加となっています。
     
    Appleのサプライチェーンによると、Win SemiconductorsのVCSELの出荷は順調で、3Dセンシングモジュールの組み立ての歩留まりの低さによる影響は現在確認されていないとのことです。
     
    Appleから3Dセンシングモジュールを受注しているのは今のところLumentumのみで、製造を委託されているWin Semiconductorsの収益の伸びは、2017年第4四半期と2018年まで続くとみられています。
     
     
    Source:DIGITIMES
    Photo:Win Semiconductors
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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