ハッカーがiCloudの「iPhoneを探す」でMacを遠隔ロック、金銭を要求

iCloudアカウントを乗っ取られ、「iPhoneを探す」機能を使って遠隔操作でMacがロックされてしまうという事件が、ここ数日間で複数件報告されています。
Macが勝手にロックされた!
MacBookを開いたら何者かに勝手にロックされていて使えない…そんな悪夢のような事件が立て続けに起きているようです。
手口はこうです。ハッカーはiCloudのユーザー名とパスコードを使い、被害者のiCloudアカウントにアクセスします。すると「iPhoneを探す」を使えば、被害者がたとえ2ファクタ認証を有効にしていたとしても、遠隔操作でロックできてしまうのです。
「iPhoneを探す」は、信用できるデバイスが紛失した場合に備え、2ファクタ認証なしでもアクセスできる設定になっているためです。

「iPhoneを探す」の利用には2ファクタ認証は不要
しかもハッキングされた被害者には、ハッカーから、Macのロック解除と引き換えに金銭を求める脅迫メールが届いています。
Y'all my MacBook been locked and hacked. Someone help me @apple @AppleSupport pic.twitter.com/BE110TMgSv
— Jovan (@bunandsomesauce) 2017年9月16日
ユーザー名やパスコードの使い回しは禁物
So a hacker gained access to my iCloud account (despite two-factor authorization) while I was asleep this morning.
— Jason Caffoe (@jcaffoe) 2017年9月20日
米メディアMacRumorsは、今回被害にあったiCloudアカウントのユーザー名とパスコードはAppleサーバから流出したのではなく、ほかのサイトで同じメールアドレスやユーザー名、パスコードを使いまわしていたのが原因ではないかと推測しています。
こうした事態を回避するためには、Apple IDのパスコードを変更し、2ファクタ認証を有効にし、同じパスコードをほかで使いまわさないことです。パスワードが多すぎて管理できないという方は1PasswordやLastPassといったパスワード管理ソフト、またはAppleのiCloud Keychainを利用することをお勧めします。
iCloudアカウントが乗っ取られ、Macがロックされてしまった場合には、Apple Supportに問い合わせてください。
Source:MacRumors
(lunatic)