【iPhone5s】iOS11へのアップデートでアプリ起動は何秒遅くなる?

9月20日(日本時間)にiOS11の正式版がリリースされましたが、サポートされる端末はiPhone5s以降(5/5cは終了)となっています。しかし、機能が充実したiOS11にアップデートしたことによって、iOS10の時よりも動作が遅くなってしまったiPhone5sユーザーも存在するようです。
iOS10から起動は10秒以上遅くなった
iPhone5sが発売された2013年9月20日から、iOS11が登場した2017年9月20日は、くしくもちょうど4年目にあたります。しかし、この4年で、随分とiPhone5sで出来ないことは増えました。Apple Pay、3D Touch、ARKit、色々なSiriの機能、LTE対応のApple Watch Series 3が使えない――確かに新しくなったコントロールセンターは享受できますが、それ以上に出来ないことが目立ちます。
iPhone5sが「古い端末」になったことを感じさせるのは、未対応の機能だけではありません。iOS11でアプリを起動するまでの時間が、iOS10に比べて長くなったことも以下の表から分かります(ArsTecnica調べ)。
コンマ1秒の世界は、日常生活においては気に留めないような一瞬の出来事ではあるものの、じっとスマートフォンのディスプレイを凝視しながらアプリの起動を待っている状況では、わけが違ってきます。
特に「マップ」では、iOS10.3.3の2.2秒から、iOS11では3.2秒と、ただでさえ長い起動時間が更に1秒も増加しています。他にも「電源を切った状態からの起動(Cold boot)」は、12秒も増加しています。
端末の状態によっても起動時間は変わってくるので、この結果をもって一概に遅くなったと断定することはできませんが、手元の古いiPhoneの動作をこれ以上遅くしたくないのなら、iPhone5sに限らず、OSのアップデートを保留するのも1つの手かも知れません。
もちろん、アップデートの見送りは、新機能が使えないばかりでなく、セキュリティーレベルの低下などの「代償」を払うことも意味するので、注意が必要です。
Source:ArsTechnica
(kihachi)