東芝メモリー事業の争奪戦が激化~AppleがライバルのWDに圧力か

NAND apple iphone

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世間が12日に発表を控えたiPhoene Xの動向に揺れる中、Appleは更なる未来のiPhoneに向けて、部品を確保しようと動いています。東芝の半導体メモリー事業買収に向けて、AppleがライバルのWestern Digitalに対し「強硬な」態度を取っていることが明らかとなりました。

東芝は2つの連合を天秤にかけている状態

現在、東芝の半導体メモリー事業を買収しようとする集団は、大きく2つに分かれます。
 
1つは、日本政府系機関や米ファンドBain Capital、韓国半導体メモリー大手のSK Hynixからなる日米韓連合。そしてもう1つは、こちらも日本政府系機関、米ファンドKKR、米HDD大手のWestern Digitalからなる日米連合です。
 
このうち、Appleは前者の日米韓連合に参加していることが分かっています。

AppleからWestern Digitalに圧力か

両連合ともに東芝との交渉が難航するなか、緊張は高まっており、最近ではAppleからWestern Digitalに向けて「もし、東芝のメモリー事業を手中に収めた場合、今後(Western Digitalに)発注することはない」との圧力が掛かっていることも判明しています。もちろん、これは現行iPhoneで東芝のメモリーが主要な役割を占めていることを受けてのものです。
 
CNBCの取材に対し、AppleもWestern Digitalもコメントを控えていますが、スマートフォン市場全体におけるNANDメモリーの供給不足はかねてより指摘されており、AppleとしてはiPhoneの製造コストを抑えるためにも、何としてでも手中に収めたいといったところでしょう。
 
東芝は上場を維持するため、9月中には最終決断を下さなければいけないと考えられています。
 
 
Source:CNBC
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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