大手キャリアのスマホユーザー、10GB以上の大容量プランに約8割が満足

大手キャリアのスマートフォンユーザーは、全体の7割弱が通信速度制限に掛かった経験があり、10GB以上の大容量プラン契約者は76.5%が使えるデータ通信容量に満足している、という調査結果をMMD研究所が発表しました。
通信速度制限、86.7%が経験あり
MMD研究所は、「大手3キャリアスマートフォンユーザーのデータ容量別利用実態調査」の結果を発表しました。調査は、2017年9月1日から4日に実施され、15歳から59歳の大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマートフォン所有者1,861人から有効回答を得ています。
調査では、契約しているデータ通信容量を以下の3タイプに分けて集計しています。
- 低容量:1~3GB(633人)
- 中容量:5~8GB(623人)
- 大容量:10~30GB(605人)
キャリアからの通信速度制限予告メールは、全体の68.3%が受信した経験がありました。
通信速度制限(低速化)には、予告メール受信経験者の86.7%が速度制限に掛かった経験があり、「ほぼ毎月」速度制限が掛かるユーザーは、低容量と中容量で16%程度、大容量では10.8%となっています。
データ容量を66.2%が節約
通信速度制限がかからないように、外出中のスマホの利用(動画視聴、ゲーム、音楽など)を我慢、節約することがあるか、との質問には、全体の31.5%が「普段から我慢、節約」、34.5%が「時々、我慢、節約」と、合計66.2%がデータ容量を節約しています。
低容量39.7%、中容量30.8%、大容量24.3%と、契約データ容量が大きいほど「普段から我慢、節約」の割合が低くなっています。
データ通信料を節約している回答者の節約方法は「Wi-Fi環境がない場所で動画を見ない」が84.1%でトップでした。
データの節約不要なら「動画を見たい」74.4%
もし、データ容量を節約している人に、節約の必要がなくなったらしたいことを聞いたところ、「外出中(4G環境)にYouTubeやHuluなどの動画を見たい」が74.4%でトップとなり、特に大容量契約者で82.8%と高くなっています。
以下、「外出中ネット(検索など)をしたい」が42.4%、「外出中音楽、ラジオを聴きたい」が34.3%と続きました。
データ容量への満足度、大容量ほど高い傾向
契約しているデータ容量について「とても満足」「満足」の合計は、低容量47.6%、中容量57.0%、大容量76.5%と容量が大きいほど高い傾向にあり、とくに大容量契約者で満足度が高くなっています。
iPhone7発売にあわせるように各社が開始した低価格大容量プラン
大手3キャリアは2016年9月、iPhone7/7 Plusの発売に合わせるようにして、ソフトバンクが「ギガモンスター」、auが「スーパーデジラ」、ドコモが「ウルトラパック」と、低価格の大容量プランを相次いで発表した、月に10GB以上の高速大容量が使える大容量プランですが、契約者の満足度が高いことがわかりました。
現地時間9月12日のイベントで発表される新型iPhoneの購入を検討されている方は、機種変更や乗り換えのタイミングで、契約データ通信容量を見直してみても良いかもしれません。