iPhone8でARの在り方が根底から変わる理由
Appleが来月の発売を控えているiPhone8は、AR(拡張現実)の普及度をこれまでにないレベルまで押し上げると言われています。iPhone8の発売とiOS11へのアップデートにより、ARがどこにでもある社会がもたらされるかもしれません。
iOS11がユーザー数最大のARプラットフォームに
iPhone8にプリインストールされる予定のiOS11には、ARが標準機能として組み込まれています。過去モデルのOSもiOS11にアップデートされることから、iOS11は、Googleが立ち上げたProject TangoやMicrosoftのHolelensを押さえて、「最もユーザー数の多いARプラットフォームになる」とAppleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるクレイグ・フェデリギ氏は予測しています。
AR活用を想定したiPhone8
iPhone8にはARのためにデザインされたチップが搭載されると言われており、デュアルカメラが縦に並んでいるのも、スマートフォンを横に持ってARアプリを使った場合を想定してのことです。2つのカメラが人間の目のように深さ情報を取得することで、より複雑で精度の高いARアプリの動作を可能にします。
ARのある未来
店で買い物をするときにスマホの画面だけを見ながらアイテムを選んだり、スタジアムで観客席にスマホをかざすと瞬時に自分の座席の位置を教えてくれるなど、ARの用途は幅広く、これからもっと増えていくことでしょう。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「やがてすべての国でAR体験が可能になる。ARなしの生活が想像できないほどにARが社会に浸透するだろう」と、昨年のユタ・テック・ツアーでコメントしています。
Source:TechRader
Photo:Wikimedia
(lexi)