iPhone8にTouch IDが搭載されない可能性が一段と強まる

リリースまで1カ月ほどとなっても、観測が平行線となり、議論され続けている議題――Touch IDはiPhone8に搭載されるのかされないのか――について、一つの前進とも言える解析がデベロッパーによって行われました。HomePodのファームウェアを調べたところ、iPhone8に割り当てられていた認証は、Touch IDではありませんでした。
Savage=顔認証か?
有名デベロッパーのスティーブ・トラウトン−スミス氏は、これまでにもHomePodのファームウェア解析を通して、iPhone8が顔認証に対応すること、Touch IDがディスプレイ内に埋め込まれる記述がないことなどを、いち早く“発見”してきました。今回新たに彼が解析を通して気づいたのは、iPhone8に相当する端末に「Mesa」が割り当てられていないことでした。
Mesaとは、Apple内部で使われているTouch IDのコードネームです。トラウトン−スミス氏によると、コード上でiPhone8に相当すると考えられるのは、「iPhone10,3」「iPhone10,6」だそうです。しかし、これらのiPhoneに記載されているのは、Mesaではなく「Savage」だったのです。彼がTwitter上で公開した画像では、この2つの端末以外では、すべてにMesaの記述が確認できます。
One would guess from this that iPhone10,3 and 10,6 are the 'iPhone 8', and this would suggest no Mesa (Touch ID). Is Savage the face sensor? pic.twitter.com/7yqX7ifR98
— Steve T-S (@stroughtonsmith) August 22, 2017
このことから、トラウトン−スミス氏は、iPhone8にはTouch ID(Mesa)ではなく「Savage」が搭載され、そしてこのSavageこそが顔認証のコードネームではないか、と仮説を立てています。これまで彼は、Savageの文字列を顔認証の機能とは関係が薄いと考えていました。しかし最近になって、HomePodの顔認証機能であるPearl(Pearl ID)とSavageが紐付けられていることに気づいたそうです。
Oh, nope, I guess this is pretty explicit. So Savage must be something to do with the Pearl sensor pic.twitter.com/ePES2sjBCL
— Steve T-S (@stroughtonsmith) August 22, 2017
Touch IDの情報は錯綜している
今回のトラウトン−スミス氏の発見が正しければ、Rosenblatt証券のアナリストなどによる見立てどおり、Touch IDのiPhone8への搭載は見送られることになります。
その一方で最近も、電源ボタン上にTouch IDが搭載されることを示唆するようなコードの発見や、iPhone背面の林檎マークに埋め込まれている様子を収めた動画が公開されており、リリースを間近に控えた現在でも情報は錯綜を続けています。
Source:BGR
Photo:Martin Hajek
(kihachi)