Googleの性差別発言での解雇を批判する作品に、Appleの有名コピーが登場

Think Different Google 批判

Think Different Google 批判

 
Appleの有名なキャッチコピーを引き合いに出してGoogleを批判した作品がGoogleのオフィス周辺に数多く張り出されて話題となっています。これらは、Googleが男性エンジニアを「性差別的な発言」を理由に解雇し、賛否両論の議論を呼んでいる問題でGoogleを批判するものです。

賛否両論、Googleの「性差別的発言」での解雇

Googleの男性エンジニアが、「男性と女性は生まれつき能力が異なるので、社内に女性の技術者や管理職が少ないのは差別にはあたらない」と主張する文書を社内掲示板に投稿したことが議論を呼び、このエンジニアをGoogleが解雇したことで、賛否両論の議論がさらに盛んになっています。
 
Googleによる解雇を批判するメッセージを記した屋外広告風の作品が、カリフォルニア州ロサンゼルスのベニスにあるGoogleのオフィスを取り囲むように張り出され、USA Todayなど大手メディアも取り上げて話題となっています。

Appleのスティーブ・ジョブズ氏とGoogleのサンダー・ピチャイCEOを対比

ひとつは、Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏と、Appleの有名なキャッチコピー「Think Different(人と違う考えを持とう)」と対をなすように、Googleのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)と、「Not So Much(それほどでもない)」を配置したもので、バス停の広告ボードやベンチに張り出されています。
 
Think Different Google 批判
 
このほか、「Think Different」のコピーと、Appleのロゴに「Get Hired(雇用される)」、Googleのロゴに「Get Fired(解雇される)」を組み合わせたポスターも張り出されています。
 
Think Different Google 批判
 
このポスターを両面印刷して、路上にぶら下げたバージョンも存在しています。
 


 

旧ソ連の強制収容所をもじったバージョンも

旧ソビエト時代の強制収容所であるグラーグ(Gulag)とGoogleの語呂合わせでデザインした「Goolag」の文字の下に、「思想の多様性を探す」と記されたバージョンもあります。
 
Goolag Google 批判
 
また、Googleのオフィスの目の前にある「One Way(一方通行)」の標識に看板を付け加えて「Googleの従業員は一つの方向にしか考えてはいけない」としているバージョンも張り出されています。
 
OneWay Google 批判
 
これらの作品を発表したのは、政治色の強い作品を発表しているストリートアーティストのSabo氏とされています。
 

Google従業員の44%が「解雇は妥当」、Appleは51%

米メディアBusiness Insiderが、Googleを含む大手テクノロジー企業の従業員に、Googleによる解雇を妥当と思うかを尋ねた調査結果を発表しています。調査に回答した441人のGoogle従業員で「妥当」と回答したのは44%と過半数を割り込んでいます。
 
Google 性差別 解雇 調査
 
「妥当」の回答率が最も高かったのはライドシェアサービスのLyftで65%でした。Appleは51%で賛否が拮抗しており、女性CEOであるマリッサ・メイヤー氏が最近辞任したYahoo!は40%でした。
 
なお、「妥当」の回答率が最も低かったのは、役員の性差別発言やセクハラ問題が大きく取り上げられたUberの36%でした。

 
 
Source:Twitter, USA Today, Breitbart, .iClarified, Business Insider
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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