HuaweiがAppleを抜き去る日がそこまで来ている

    Huawei P10

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    Samsungが1位でAppleが2位――長らく変わることのなかったスマートフォンの世界シェアランキングに変化が訪れようとしています。2017年の第3四半期(7~9月)では、Appleに変わって中国ベンダーのHuaweiが2位に躍り出るかも知れないという観測が登場しています。

    ハイエンドモデルを展開しAppleとの差を縮めるHuawei

    中国ベンダーの端末は、高額なスマートフォンに手が出ない消費者を対象とした、コストパフォーマンスに優れたモデルが中心だ――確かに間違いではありませんが、既にこうしたイメージは過去のものとなりつつあります。
     
    世界第3位のHuaweiが有するラインナップには、ミッドエンドのHonorシリーズ以外にも、ハイエンドのPシリーズやMateシリーズが存在します。例えば、P10 Plusは標準モデルが4,988元(約79,800円)、上位モデルが5,688元(約91,000円)と、AppleのiPhoneやSamsungのGalaxyに匹敵する価格です。
     

    Huawei P10

    Huawei P10


     
    こうした幅広いラインナップに対する世界的な支持を追い風に、Huaweiは2017年の第2四半期(4~6月)に世界で3,850万台を出荷し、11.3%のシェアを獲得しました。Apple(シェア12.0%)との差はわずか250万台に過ぎません。

    iPhone8で2位を死守できるのか?それとも……

    Appleが2位の座を守りきれるかどうかは、9月にリリースが予定されるiPhone8にかかっていると言っても過言ではないでしょう。同モデルは「iPhone登場10周年」を記念しているとされ、これまでのデザインから大きく脱却した端末になるとの見方から、ユーザーの間でも大きく期待が高まっています。
     

    apple samsung huawei q2

    Canalysによる、2017年第2四半期と2016年第2四半期の出荷台数比較。中国ベンダーの伸びが目立つ


     
    それでも「AppleのiPhoneは中国では時代遅れと化しつつあり、これが業績に蓋をする要因となっている」と手厳しい分析を下すのは、Strategy Analyticsのニール・モーストン氏です。また、別のアナリストであるウーディー・オー氏も「次の数四半期で、AppleはHuaweiの影に脅かされることとなるだろう。P10やMate 9といったモデルを中心に、Huaweiはアジア、ヨーロッパ、アフリカで非常に良い業績を収めている」と同調します。
     
    人類の歴史を紐解くまでもなく、どんな偉大なものも普遍ではありませんし、最も端末を出荷した企業のスマートフォンが最も優れているわけでもありません。しかし今、一つの時代が節目を迎えようとしていることは確かです。
     
     
    Source:DigiTimes,BusinessInsider
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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