WWDC 17、最高齢の開発者は82歳の日本のおばあちゃん!
現地時間6月5日から開幕する開発者会議WWDC 17の最高齢の参加者は、日本の82歳の女性、若宮正子さんであると米メディアFortuneが報じています。若宮さんが独学で開発したアプリは、2月に公開されて話題となりました。
自力でiOSアプリを開発した82歳
還暦を過ぎて趣味としてパソコンを使うようになった若宮さんは、高齢者に使いやすいアプリがないことに気付き「だったら自分で作ってしまおう」と考え、プログラミングを学び始めました。
専門書を読み、知人に助けを借りながら開発したひな祭りをテーマにしたアプリ「hinadan」は、操作をシンプルにし、音声ナレーションをゆっくりにするなど、高齢者にも使いやすいよう配慮されています。
「hinadan」が今年の2月に公開されると、日本だけでなく海外メディアからも取り上げられ、注目を集めました。
Appleの担当者も驚いた、若宮さんの情熱
若宮さんのアプリ開発実績はまだ「hinadan」1作のみですが、次回作のアイデアは既に持っており、WWDCではコードの書き方をたくさん学んで多くのアプリを開発したいと意欲的です。
Appleのデベロッパー・マーケティングのシニアディレクターであるエスター・ヘア氏は、「若宮さんのアプリ開発への情熱には驚かされた」とFortuneのインタビューに語っています。
最年少の参加者は10歳のリマくん
一方、WWDC 17に参加する最年少の開発者は、10歳のリマ・ソエリアントくんです。オーストラリアのメルボルンからサンフランシスコまでの約20時間の移動時間の間に、買い物にかかる税金を計算できるアプリを開発してしまったそうです。
リマくんは6歳の時に、スタンフォード大学が公開している授業をiTunesUで見つけて興味を持ちアプリ開発を始め、これまでに4本のアプリを公開しています。
2016年8月に自身のYouTubeチャンネル「コードは誰にでも書ける(Anyone Can Code)」も公開したリマくんは、Swiftを使ったiOSアプリの開発方法を紹介しています。
Appleは、子どもが楽しみながらプログラミングを学べるiPadアプリ「Swift Playgrounds」を無料公開しています。同アプリは最近のアップデートにより、画面上のキャラクターだけでなく、ロボットやドローンなどを操作できるようになりました。
iOS11などのほか新製品の発表にも期待集まるWWDC 17
WWDC 17では、iOS11やmacOS10.13などのソフトウェアのほか、10.5インチの新型iPad ProやSiri搭載スピーカー、新型MacBookの発表が予測されており、注目が集まっています。
日本時間6月6日(火)の午前2時から開始される基調講演は、iPhoneやMacのほかWindowsパソコンでもストリーミング視聴できます。基調講演の冒頭で、参加者の多様性を強調するため、若宮さんやリマくんが紹介される可能性もあります。
Source:Fortune
(hato)