【取材】ロボがiPhoneの液晶シートを貼る!?ソフトバンクが試験導入
気泡やゴミを入れずに、ぴったりと貼る――のが意外と難しいスマートフォンの液晶保護シート。ソフトバンクは25日、同社が販売する人型ロボット「Pepper」と川崎重工業開発のロボット「duAro」が連携し、iPhoneの液晶保護シートを貼るサービスを開始しました。
作業が得意なduAroとコミュニケーションが得意なPepperが連携!
ソフトバンクとソフトバンクロボティクス、川崎重工業は今年2月、「Pepper」と「duAro」を連携させ、さまざまな分野で活用する提案活動を開始しました。
人が両手で行う作業が得意な産業ロボットduAroと、人とのコミュニケーションが得意なPepperが”タッグ”を組む第1弾が、人からPepperに液晶保護シート貼りをお願いし、それをPepperがduAroに伝えてシートを貼るという試みです。
5月25日より、大阪市にあるソフトバンク梅田中央店にて、PepperとduAroを活用した液晶保護シートを貼るサービスが期間限定で始まりました。シート貼りが苦手な筆者も驚いた、スムーズで素晴らしい仕上がりの工程を詳しくご紹介します。
工程は「貼り付け準備」→「貼り付け」→「取り出し」→「採点」
シートを貼る作業はまずPepperの胸にあるタブレット端末から、シートを貼る機種を選択します。利用の際はケース等ははずし、本体のみの状態にします。
次は隣のduAroにiPhone本体とシートをセットします(この部分はロボットの自動作業ではなく人の手が入る必要があります)。duAro側には左から5.5インチ端末用のシート箇所、本体箇所、4.7インチ端末用の本体箇所、シート箇所となっています。
作業がスタートしました。まず本体についたホコリやゴミを取り除く工程です。マイクロファイバーのような素材を使った左手で器用に拭きます。
次にduAroの右手でシートをつかみます。
右手を高い位置に固定したら、今度は左手でシートのフィルムをはがします。実に繊細な作業です。
フィルムをはがしたらそのままシートを本体の真上へ。ギリギリくっつかない隙間をあけて狙いを定めます。
貼り付け位置が決まったら、左手をそっと添え、ローラーで数回往復しました。このローラー作業は10秒ほど行います。
完成!作業の所要時間は驚きの約1分でした。この後シート貼りに対する満足度を5段階で評価するとすべての工程が終了です。
duAroが貼り付けたシートはこのようになりました。端までぴったりと付いていて、気泡やゴミなどは入っていません。
シートのフィルムをはがすところからシート貼り完了までの動画はこちら。作業中はPepperが横で実況しながらduAroを応援しています。
ソフトバンク梅田中央店で、5月31日までの期間限定実施
PepperとduAroによる液晶保護シートを貼るサービスは、ソフトバンク梅田中央店にて、5月25日から5月31日までの期間限定での実施です。
期間中はiPhone6、iPhone6 Plus、iPhone6s、iPhone6s Plus、iPhone7、iPhone7 Plusの6機種を対象に、実際にシートを貼ってもらうことができます。利用料はシート代を含めて税込み2,000円で、使用するシートはこのサービス専用のものとなります。
市販されている液晶保護シートは、安価なものだと1,000円以下で入手できますが、シートを貼る作業にかかる時間や失敗したときのことを考えると、シート代込みでこの価格設定は、シート貼りが苦手な人には朗報ですね。
ただし、デコレーションしていたり、破損、折れ曲がりなどの損傷があるiPhoneには、うまく貼り付けられない可能性があるので注意しましょう。またすでに液晶保護シートを貼っているiPhoneの場合は、その上から貼ることになります。
設置店舗のソフトバンク梅田中央店は、JR大阪駅、阪神梅田駅、大阪市営地下鉄西梅田駅などから徒歩数分の立地で、営業時間は午前10時~午後8時となっています。詳しい店舗情報はソフトバンク公式Webサイトをご確認ください。
(asm)