Huawei、P10のメモリ問題の対応について「傲慢だった」とCEOが謝罪
Huaweiのフラッグシップモデル「P10」に、説明もなく3つの規格が異なるストレージメモリが混在していたばかりか、ユーザーに対して的の得ない釈明を行ったことに対し、リチャード・ユー最高経営責任者(CEO)が「傲慢だった」として正式に謝罪を行いました。
不適切な対応だったとCEOが謝罪
Huaweiの「P10/P10 Plus」には、速度の異なるフラッシュメモリの規格(eMMC5.1、UFS2.0、UFS2.1)が混在しており、eMMC5.1とUFS2.1を割り当てられた端末の間には、読み込み速度で2倍以上の開きがあることが分かっています。
事前に何の説明もなく、性能に大きな開きのある端末を同一のものとして売っていたことに対し、ユーザーから厳しい非難がHuaweiに向けられましたが、リチャード・ユーCEOが「サプライチェーンでパーツが枯渇していたから」と、開き直りともとれる発言を行ったことで、さらに「炎上」してしまう事態となりました。
今回、ユーCEOはこうした一連の問題について「エンジニア出身である自分として、過度に敏感になってしまい、何とか考えを説明しようという思いから」傲慢で不適切な反応をしてしまったと謝罪、「警鐘」として深く受け止めるとともに、ユーザーの声を聞いてフィードバックを行うタスクフォースを設けると明言しました。
ユーザーが望んでいるのはフィードバックではなくリコール?
ただし今回の声明文は、すでに起きてしまった問題をどう解決するのかという、具体的な内容には踏み込んでいません。ユーザーが最も望んでいるのは、謝罪や信用回復に向けた決意ではなく、返金もしくは交換・保証であることは明らかです。
ユーCEOは声明文の中で「この数年で我々は余りにも速く走り過ぎてしまったのではないか?懸命に道を駆け抜けながら、自分たちが当初抱いていた初心を守れていたのだろうか?」と、短期間で世界第3位のスマートフォンベンダーにまで成長した自社の姿勢を厳しく戒めていますが、ここは世界第1位のSamsungが採った姿勢を見習っても悪くはないでしょう。
Source:微博,PhoneArena
(kihachi)