すべてはここから始まった!「Apple Ⅰ」のプロトタイプが展示される
スティーブ・ジョブズ氏が使っていたとされる、Apple初のコンピュータ「Apple Ⅰ」のプロトタイプが展示会で披露されることとなり、注目を集めています。「Apple Ⅰ」は現在判明している限りでは、完動品が世界に8台しか存在しません。
幻の「Apple Ⅰ」の中でも更に幻のプロトタイプ
Appleの原点とも言える「Apple Ⅰ」のプロトタイプとくれば、シアトルに位置するLiving Computers Museumのディレクターが「歴史的に最も重要なコンピュータだ」と、胸をときめかせるのも無理はありません。
展示されるプロトタイプは、Appleの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏と、同社の投資家であるマイク・マークラ氏が使っていたとされる、至高の逸品です。ちなみに通常の「Apple Ⅰ」はこれまで、オークションで数千万円の値で取引されています。
捨てられる寸前だった
1985年、ジョブズ氏がAppleを追い出されたとき、このプロトタイプは持っていかれず、処分される寸前だったそうです。というのも、彼の後釜についたジョン・スカリー氏が、ジョブズ氏が取りに来なかった場合、彼の所有物をすべて処分するよう命じていたからです。
しかし、当時Appleのエンジニアだったドン・フートマッハー氏によって、このプロトタイプの「Apple Ⅰ」は保管されることになります。その後、フートマッハー氏はこの世を去りましたが、遺族がガレージの中から発見したことで、今回Live Computers Museumで展示されることとなりました。
この展覧会では、他にも「Apple Ⅱ」「Apple Ⅲ」「Lisa」「Macintosh 128K」といった往年の製品から、1998年に発売された「iMac G3」のボンダイブルーモデルに至るまで、様々なAppleのコンピュータが展示される予定です。
Source:Cult of Mac,GeekWire
(kihachi)