シャープ、MacBook Pro向けに「IGZO」を供給か―2017年半ばから

MacBook Pro向けに2017年より、シャープがIGZO液晶パネルを供給する可能性が浮上しています。
シャープがIGZOサプライヤーとして参入
サプライチェーンの動向に詳しいニュースサイトDigiTimesによると、Appleは現在MacBook Pro向けに用いているディスプレイを、a-Si(アモルファスシリコン) TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルからIGZO TFT液晶パネルへと本格的にシフトする計画があるとのことです。
これによって、a-Si液晶パネルの調達が2017年第1四半期に終了するほか、IGZO液晶パネルの「中興の祖」であるシャープが、2017年半ばより新たにディスプレイのサプライヤーとしての役割を、SamsungやLGに続いて担うことになるようです。
また、こうした流れを受けてDigiTimesは、MacBook Pro向けパネルの調達数が2016年の880万枚から、2017年には970万枚になるだろう、と述べています。
改めて「IGZO」とは何なのか
IGZOは、インジウム(Indium:I)、ガリウム(Gallium: Ga)、亜鉛(Zinc: Zn)、酸素(Oxygen:O)からなる酸化化合物(Indium gallium zinc oxide)より採られた名称で、液晶ディスプレイとして一般的なa-Siに比べ、低消費電力や動作時のノイズ低減を実現しているのが特長です。
また、IGZOは仕様上、高精細化が容易なほか、映像をa-Siに比べて明るくすることが可能なので、電力消費において大きな割合を占めるバックライトの輝度を落とすことができます。そのため、IGZOの採用によって、結果的にバッテリーの駆動時間を延ばすことが可能とされています。
Source:DigiTimes via 気になる、記になる…,マイナビニュース
(kihachi)