台湾Acer、インドでのスマホ販売を中止〜PC事業に集中
台湾のAcerが、インドにおけるスマートフォン販売を中止することがわかりました。当面はPC事業に集中するとしています。
昨年再開したものの再び中止へ
Appleや中国のスマートフォンベンダー各社がインドにおける事業拡張を目指すなか、台湾Acerが当面のスマホ販売中止を決めました。
同社は1999年にインドのPC市場に参入、2010年からはモバイル事業も立ち上げました。しかし価格競争の厳しさからいったんスマホの販売を中断、昨年事業にてこ入れし、販売を再開したばかりでした。
PC市場では10%のシェア
Acer Indiaのマネージング・ディレクターを務めるハリシュ・コーリ氏はBusiness Standardに対し、昨年スマホ事業再開を決めたものの、インド政府の方針転換などもあり、再度の販売中止を決めた、と述べています。
AcerはインドのPC市場においては10%のシェアを持ちますが(PCシェアではトップクラス)、スマホ事業は伸び悩んでいました。
オンライン販売せず、若者層獲得に失敗
スマホ事業不振の理由について調査会社Counterpoint Researchは、XiaomiやOnePlusなどの中国スマホベンダーやインドの現地ベンダーがオンラインでのフラッシュセールなどに力を入れるなか、Acerはこうした販売形式を取らず、若者の心をつかめなかったと分析しています。
同調査会社によれば、Xiaomiが7〜9月期にインドにおいて約300万台のスマホを販売したのに対し、Acerが今年1月から現在までに販売した台数はわずか3万台でした。
Source:Business Standard,Mashable
Photo:Facebook(Acer)
(lunatic)