「スーパーマリオラン」のプレイはオンライン接続が必至!宮本茂が語る

スーパーマリオラン

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12月15日より配信が予定されている「スーパーマリオラン」ですが、プレイ中はネットに接続していなければならない仕様であることが分かりました。

宮本茂に直撃インタビュー!

ゲーム中は常時オンラインの必要があるという仕様は、ニュースサイトMashableが報じたものですが、同サイトと任天堂の宮本茂氏とのインタビューでも、改めて事実確認がなされています。

Q:「スーパーマリオラン」のプレイにはインターネット接続が必要だと今日知りました。何のためでしょうか。オフラインモードについては考慮しているのでしょうか。
 
宮本:私たちにとって、ソフトウェアとは非常に重要な資産です。それは、ゲームを購入した消費者にとっても同様です。私たちはソフトウェアの安全性を高めるべくそのような手段を講じており、そのことで安定した環境でプレイできるでしょう。
 
スーパーマリオラン」には3つのモードがありますが、そのすべてにネットワーク接続を利用しており、一緒に機能しながらソフトウェアのセキュリティを保っています。これは今後ゲーム開発を進めても、継続したいと考えています。
 
まずはiPhoneとiOS向けに配信を決めたのも、セキュリティ要素が理由の1つです。つまり現在の開発環境においては、セキュリティをサポートする機能をゲームに埋め込むというのが必要条件であり、そのために、3つの異なるモードがネットワークに接続し、互いにつながりあっているのです。
 
ワールドツアー(ストーリー)モードを、インターネットに接続せずにプレイできる、スタンドアローン化できたらと思っていたこともありました。しかしワールドツアーモードは、キノピオラリーモード、王国づくりモードとバックグランドで複雑に繋がっており、スタンドアローンで動作させるのは困難です。この2つのモードはネットワーク上でのセーブに頼っているほか、ワールドツアーモードとも統合する必要があったからです。

 
つまり、「キノピオラリー」「王国つくり」モードの2つが大きくネット接続に依存するシステムであることに加え、その2つのモードと「ワールドツアー」モードが機能を共有しあっていること、ゲームのセキュリティを保持しなければいけないことなどから、オフラインでのプレイができないようです。
 

Q:平たく言ってしまえば、あなたの言う「セキュリティ」とは、海賊版のリスクのことを指しているのですね。違いますか。
 
宮本:その通りです。ゲーム専用端末とは違って、このゲームは国を限定してリリースしてはいません。150もの国で発表しますが、それぞれの国が異なるネットワーク環境を有しています。我々にとって重要なことは、すべてのユーザーのためにゲームの安全性を確保できるようにすることです。

 
海賊版のリスクとは、アプリの違法配信のことを指しているのでしょう。「スーパーマリオラン」はダウンロードや一部プレイこそ無料ですが、コンテンツをすべて楽しむためには1,200円の課金が必要になります。
 
そのため、オフラインでプレイできるようにしてしまうと、データを抽出されて、課金なしでプレイできるように改造したアプリを違法配信されてしまう恐れがあります。さらに、ネット上で違法公開されているアプリやソフトウェアには悪質なウイルスが埋め込まれていることもしばしば。宮本氏が懸念しているのは、まさにこの点なのです。
 
なお、ゲームは12月15日より正式公開となりますが、一部Apple Storeでは先行してデモプレイが可能となっています。
 
 
Source:Mashable
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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