実はアメリカで生産されているApple製品―それならiPhoneも可能?

    Mac Pro 2013

    Apple Mac Pro
     
    ドナルド・トランプ次期大統領の掛け声のもと、iPhoneアメリカで製造させようという気運が高まっています。にわかには信じがたい計画ですが、実はすでにアメリカで製造されているApple製品があることはあまり知られていません。ならば、iPhoneアメリカで生産可能なのではないでしょうか。

    実はアメリカで組み立てられているApple製品

    最も有名な製品はMac Proで、アメリカのテキサス州オースティンで組み立てが行われています。
     
    他にも製品として直接発売されているわけではありませんが、iPhoneに搭載されている「A〜」シリーズのプロセッサや、iPhoneのディスプレイとして採用されているゴリラガラスなどもアメリカで生産されています。

    Mac Proと同じようにはいかない

    Mac Proをアメリカで組み立てているのなら、iPhoneもテキサス州オースティンで組み立てればいいのではないか――そう簡単にうまくことは進まないようです。
     
    確かにiPhoneの組み立てを請け負っているFoxconnが、アメリカに工場の移管を検討しているという話もありますが、ニュースサイト威锋网によると、中国ではなくアメリカでiPhoneを製造する最大の問題は、サプライチェーンが組織だっていないことなのだそうです。
     
    Apple製品のサプライヤーは766社存在しますが、そのうち346社が中国にあると言われています。それなのに、組み立て工場がアメリカにあるとなれば、それぞれの部品をいちいちアメリカに輸送する羽目になります。
     
    他にも運送費や労働コスト、工場の建設費用、設備投資、従業員の教育コスト、関税などを統合すると、最終的にiPhoneの価格は35%ほど上がるのではないかと言われています(1万円程度という試算もあり)。仮にそうなれば、現在72,800円のiPhone7が98,200円になる計算です。
     
    アメリカで製造するというだけのために、これだけの価格増をApple、そして消費者が受け入れるでしょうか。
     
     
    Source:威锋网
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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