トランプ氏政策に追従?FoxconnがiPhoneの米生産検討
AppleのiPhone生産を請け負う台湾Foxconnが、iPhoneの米国生産を検討している模様です。
Foxconnが米国製造を検討開始
トランプ次期大統領は選挙戦において、米国における製造業の復活を主張しており、Appleに対しても中国ではなく米国でiPhoneを製造すべきと訴えてきました。
日本経済新聞によれば、Appleは今年6月、Foxconnに対し、iPhoneを米国で生産できるかどうか打診、同社が検討を始めたとのことです。この時期は、多くの製品を中国などで委託生産するAppleに対し、トランプ氏が批判を繰り返していた時期と重なります。
米国で生産すればコストが増大
FoxconnにとってAppleは売り上げの50%以上を占める重要な顧客です。しかし生産拠点を中国から米国へ移管すればコストが大幅に増大するため、テリー・ゴー会長はあまり乗り気ではない、と情報筋は語っています。
調査会社IHSの試算によれば、iPhone6s Plusの総コストは、米国での販売価格749ドル(約82,800円)に対し、約230ドル(約25,400円)です。しかしアメリカで組み立てを行った場合、コストは約30〜40ドル(約3,300〜4,400円)跳ね上がると見積もられています。さらに部品も米国内で製造するとなるとさらに30〜40ドル増えるとされています。
Appleの打診に対し、同じくiPhone製造を請け負うPegatronは、この申し出を断った模様です。
Source:日本経済新聞,Asian Nikkei Review
(lunatic)