Apple、AR技術のiPhoneカメラアプリとメガネ型ウェアラブルを開発か
Appleが、拡張現実(AR)を取り入れたiPhone用カメラアプリの開発に取り組んでいるようです。
ARカメラアプリを極秘チームで開発
Business Insiderによれば、Appleが買収した複数のスタートアップ企業のメンバーで構成された極秘チームが、開発の中心となっている模様です。
情報筋によると、Appleが開発しているのは、現実世界のモノにiPhoneカメラを向けただけでそれが何かを認識できるカメラアプリです。ただしこれを実現するには、3Dオブジェクトのデータベースを自社で構築、あるいはライセンス供与を受ける必要があります。
またアプリでは、人の顔の認識や撮影した画像の編集も可能になるとのことです。顔認識についてはiOS10で導入しているほか、2015年には類似技術を開発していたFaceShiftという企業を買収しています。
Appleは近年、複数のARおよび仮想現実(VR)技術開発企業を買収しています。2014年2月に買収したMetaio、2016年1月買収のFlyby Mediaもその一部で、両社の従業員が現在AppleのARカメラアプリ開発グループに所属しているようです。
最近ではAppleが、iPhone上にリアルタイムでARマップを表示可能な技術の特許を取得していたことも判明しています。
メガネ型ウェアラブル、開発はもっと進んでいる?
AR技術については、カメラアプリだけでなく、同技術を搭載したメガネ型ウェアラブルを開発中とも報じられています。
報道によれば製品化は2018年と少し先ですが、Business Insiderは同開発プロジェクトはすでに初期段階を終え、もっと先に進んでいるのではないか、と述べています。
その裏付けのひとつが、9月にAppleに入社した人物です。「シニア・オプティクス製造調査エンジニア」の肩書を持つジョン・ボーダー氏は、ヘッドマウントディスプレイやカメラ、イメージセンサーを専門としており、Apple入社以前は、サンフランシスコを拠点とするOsterhout Design Group(ODG)のチーフエンジニアでした。
ODGはスマートグラスを実際に商品化している数少ない企業のひとつで、現在「R-7 Smartglass」という商品を販売しています。同社が公開しているR-7の着用動画をご覧ください。
Source:Business Insider
Photo:ODG
(lunatic)