製造中止のBlackBerry「キーボード付き端末近くもう1台発売する」

BlackBerry Priv

BlackBerry Priv
 
2016年9月に、携帯端末の自社生産終了を発表したカナダの通信機器メーカー、BlackBerryですが、キーボード付きの携帯電話を最後にもう1台だけ、近く発売する予定であることを明かしました。

「キーボード付き携帯を準備している」

同社のジョン・チェン最高経営責任者(CEO)はBloombergに対し、

「皆さんにお約束したキーボード付き携帯を1台準備している。近く発売する」

と語りました。
 
物理的なキーボードと堅牢なセキュリティで人気を博し、一時はビジネス市場をほぼ独占していたBlackBerryですが、後発のiPhoneやAndroid端末に完全に市場を奪われ、ついにはスマートフォン事業から撤退。今年9月にはスマートフォンの自社開発および製造を中止すると発表しました。
 
その発表の際チェンCEOは、今後はBlackBerryブランドをライセンス供与すると述べました。実際、Alcatelが設計したAndroid端末「DTEK50」が8月に、「DTEK60」が10月に、BlackBerryブランドでリリースされています。この2モデルはキーボードは搭載していません。

BlackBerryファンには朗報

チェンCEOは9月に製造中止を発表した際、QWERTY型キーボードつきのスマートフォンをリリースする用意があることを示唆していましたが、発売を明言したのは今回が初めてです。同社が最後にリリースしたキーボード付き携帯電話は、2015年11月発売の「Priv」(トップ画像)でした。
 
今やスマートフォンでは液晶キーボードが主流となっていますが、物理的キーボードに根強いファンがいるのも事実です。詳細はまだ明らかにされていませんが、BlackBerryファンには朗報となりそうです。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:BlackBerry
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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