Samsung、スマホに続き洗濯機280万台をリコール
Samsungが現地時間11月4日、アメリカ国内で販売していた洗濯機280万台のリコールを発表しました。
計34モデルをリコールへ
Samsungが発表した声明文によれば、同社は米国消費者製品安全委員会(CPSC)と協力し、2011年3月から2016年10月にかけて製造された、34モデル計280万台のリコールを行なうとしています。
同社の洗濯機については消費者からの苦情を受けて、CPSCが9月に「爆発の可能性がある」との注意を呼びかけていました。
ABC Newsによれば、Samsung製洗濯機の爆発や部品が外れるという問題は2015年から発生しており、ニュージャージー州では洗濯機問題で集団訴訟も起きています。
733件の苦情、9件の怪我の報告も
CPSCによれば、Samsungの洗濯機については「振動の大きさが異常」「部品が外れた」などの苦情が733件寄せられており、それによる怪我の報告も9件あったとのことです。しかしSamsungはこうした苦情に対し、9月の時点では「寝具や防水加工のされたもの、あるいはかさばるもの」を高速スピンサイクルで洗濯したためと説明、消費者には低速洗浄を行なうよう推奨していました。
リコールにあたり、Samsungは同社洗濯機の所有者に対し、2つの選択肢を提示しています。1つは自宅での無料修理で、これを選択した場合、洗濯機の製造年次に関わらず、メーカー保障が1年間無料で延長されます。
2つめのオプションはリベートで、金額は洗濯機の製造年次とモデル名によります。このリベートはSamsungの別の洗濯機、あるいは他社の洗濯機の購入に当てることができます。Samsung製を選べば、さらに最高150ドルがもらえます。
Galaxy Note 7に続くリコール問題
Samsungといえば、同社フラッグシップモデルだったスマートフォン、Galaxy Note 7の発火・爆発問題でリコール、ついには製造中止に追い込まれたのは、記憶に新しいところです。
Samsungは洗濯機リコール問題に対処するため、専用サイトを新設、公開しています。なお対象となっているのはトップロード式のみで、フロントロード式では問題は報告されていません。
Source:Engadget
Photo:Samsung
(lunatic)