Appleも「黒歴史」あった!バッテリー爆発騒動で生産中止の過去
昨今では爆発と言えばGalaxy Note 7といった感がありますが、なにも爆発はSamsungの専売特許ではありません。20年前、Appleにも同じような「黒歴史」がありました。
Appleも過去にバッテリー不具合事件があった
PowerBookシリーズは、MacBook Proの前身にあたるAppleのラップトップです。なかでもPowerBook 5300は初のタッチパネルを搭載したモデルであるばかりでなく、前年にリリースされたPowerBook 540cと比べ、体積や重量が減少したばかりでなく、リチウム電池搭載によって駆動時間が50%上昇するという画期的な製品でした。
ところが、このリチウム電池こそが問題でした。バッテリーが異常発熱する問題がいくつも報告されたのです。問題が初期ロットに限られていたこと、慌ててニッケル電池へと変更したことが功を奏し、幸いにもGalaxy Note 7のような大規模な爆発事件にまでは発展しませんでした。
その後も液晶ディスプレイのヒンジに亀裂が入りやすい、ケーブルが抜けるなどの不具合が頻発し、期待されたほどの売り上げもなかったことから、早期の生産終了となってしまいました。
スティーブ・ジョブズ氏が復帰する以前の経営不振に喘いでいたAppleなので、PowerBook 5300どころか社の状況そのものが「黒歴史」と言っても過言ではなさそうですが、当時のPowerBookユーザーも、20年後にまだユーザーがリチウム電池の爆発に悩まされているとは想像だにしなかったでしょう。
Source:威锋网
(kihachi)