Twitterの買収合戦、Disneyも参戦へ―意外にも深い両社のつながり

SalesforceやGoogleといった名だたるIT企業に加え、新たにDisneyもTwitterの買収に向けて前向きであることが明らかとなりました。この報道を受け、Disneyの株価は26日、1.4%下落しました。
買収合戦にDisneyも参戦
米メディアBloombergは26日、匿名情報筋の話として、DisneyがTwitterの買収に向けて専門家と話し合いを進めていると報じました。
業績改善の見通しが立たないながらも、その即時性から大きなポテンシャルを秘めているとされるTwitterは、これまでにもSalesforceやGoogle、Microsoftなどが買収に名乗りを上げています。買収額は最大で300億ドル(約3兆円)に達するとも言われています。
意外にも両社の関わりは深い
Disneyと言われて大多数が真っ先に思い浮かべるのは、ディズニーランド、そしてミッキーマウスでしょう。
それだけに一体なぜTwitterの買収を、と思うかもしれません。しかし、Disneyはロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)のもと、HuluやViceといった動画配信サービスに出資を行っているほか、スポーツ専門のケーブルテレビESPNを所有しており、NFLやメジャーリーグなどのライブ動画配信に力を入れているTwitterと方向性は一致しています。
現にDisneyが10億ドル(約1,000億円)出資しているBAMTechは、Twitterがメジャーリーグのストリーム配信のために利用している企業です。
また、米メディアThe Wall Street Jounalによると、2013年よりDisneyの社外役員となっているTwitterのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は、ロバート・アイガー氏を「メンター」と仰いでいるのだとか。
プレイヤーが出揃い始めたばかりで、この買収劇が一体どう転ぶのか検討もつきませんが、仮にどこかに買収されるとなった場合、年内には合意に至るとみられています。
Source:Bloomberg,WSJ
(kihachi)