iPhone組み立て工場、時給160円の過酷な労働条件が明らかに

pegatron サプライヤー

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China Labor Watchは先日、iPhoneの組み立てを行うサプライヤーの1つ、Pegatronの労働条件が依然として劣悪な状況にあることを指摘しました。

不当労働の強制が浮き彫りに

同団体のレポートでは、残業なしでは給料が低すぎることを逆手にとって、不法な労働を強いたり、払われるべきはずの給料が支払われていないなどの問題が、なおもPegatronで横行していることが浮き彫りになりました。
 
例えば2015年、問題となったiPhone組み立て工場での平均給与は時給1.85ドル(約185円)でした。ところが今年は表向きには2.00ドル(約200円)に賃上げこそしたものの、控除という名目で搾取が行われ、最終的に従業員へ手渡される金額は1.60ドル(約160円)まで目減りさせられていました。
 
pegatron サプライヤー
 
ほかにも、大幅な残業を行わなければ満足に給与を得ることができないような構造ができ上がっており、仮に残業を行わなかった場合は、控除後に213ドル(約2万1,300円)しか手にできない状況に従業員が置かれていることも明らかとなりました。
 
もちろん、繁忙期には途中で抜けることも基本的に許されません。

一朝一夕では解決できない問題

この問題は、昨年のiPhone6s時にも指摘されており、従業員から「残業をしたかった。でも工場はさせてくれなかった」と、むしろ残業規制によって以前のように給与が稼げなくなってしまったことに対し、不満を抱く声が上がっていました。
 
ただしAppleは、こういった問題を解決すべく、サプライヤーに対して積極的に介入する方針を以前より示しており、労働者側と雇用者側、そしてクライアント側との三者三様の思惑が、問題の解決を一層困難なものにしています。
 
なおFoxconnでも先日、就労環境の劣悪さに関係すると思われる自殺が相次いで起きています。
 
 
Source:9to5Mac
(kihachi)

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