iPhone売上が欧米で復活!英ではiPhone SEが売れ行きトップに

停滞していたiPhoneの売り上げが、アメリカおよび欧州5ヵ国(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)で復活の兆しを見せていることが、調査会社Kantar Worldpanel ComTechの最新データから明らかになりました。
アメリカではiPhone6s/6s Plusが売り上げ首位
同社の2016年第2四半期(4月〜6月期)のスマートフォン売り上げ調査によると、アメリカでのiPhone売り上げが全体の売り上げに占めた割合は31.8%で、前年同期から1.3%アップしました。
Kantarによれば、iPhone6s/6s Plusの売り上げシェアは15.1%と最大で、サムスンGalaxy S7/S7 edgeの14.1%を上回りました。またiPhone SEのシェアは5.1%で、売り上げシェア3位となっています。
イギリスではiPhoneが1、2位独占
一方イギリスでは、iPhone SEの売り上げシェアが9.2%でトップ、2位はiPhone 6sで9.1%でした。イギリスではiPhoneの第2四半期の売り上げシェアは37.2%で、前年同期から3.1%上昇しています。フランスでもiPhoneは堅調で、前年同期比3.4%のシェア拡大、またドイツでは、2015年第3四半期以来初のシェア増となりました。
イタリアとスペインでは前年同期比で若干のシェアダウンとなったものの、欧州5ヵ国全体でiPhoneは0.7%シェアを伸ばしました。これは2015年第3四半期以来初のプラスです。
iPhone SEにはまだ売れるチャンスがある
欧米での好調とは対照的に、中国でのiPhone売り上げシェアは縮小を続けています。Kantarによれば、今年第2四半期の売り上げシェアで、17.9%のAppleは25.7%のHuawei、18.5%のXiaomiの後塵を拝する結果となっています。iPhone SEも期待ほど売り上げを伸ばせず、同四半期の売り上げシェアでは2.5%にとどまっています。
第3四半期(7月〜9月期)のiPhone売り上げについてKantarは、例年であれば、9月発表の新製品待ちで売り上げが落ちる時期であるものの、アメリカのiPhone所有者の49%、中国の同51%がiPhone5sおよびそれよりも古い機種を持っているというデータがあることから、iPhone SEの伸びしろはまだ残っている、と分析しています。
Source:Kantar Worldpanel ComTech
(lunatic)