元Appleストア店員が明かす、お客のおかしな言い訳と裏話

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    自分の不注意でiPhoneを壊してしまった場合でも、「なんとかAppleストアの店員をいいくるめて、タダで修理してもらえないか」と考える人達は決して少なくないようです。

    宇宙人誘拐からレンジでチンまで

    元Appleストアの店員3人が、お客たちの信じられないような言い訳の中でも、今も忘れられないユニークなものを情報サイトThrillistで明かしています。
     
    例えばある男性客は「エイリアンにさらわれた時に異次元の液体に浸かったせいで壊れた」と説明したとか。この話を聞いている間、笑いを堪えるのが大変だったそうです。
     
    別の男性客は、完全に壊れたiPhoneをビニール袋に入れて持参。袋の中身は全く原型をとどめておらず、何なのかも認識できない状態でした。男性は、iPhoneがうまく機能しなかったので腹が立ち、裏庭に持っていってライフル銃で撃った、と説明したそうです。もちろん男性は新品とは交換してもらえませんでした。
     
    元店員のひとりが「とんでもない客」と話す男性は、変形したiPhoneを元店員の前に置くと「電話が動かない」と一言。「どうなさいました?」と尋ねると、説明しているうちにiPhoneが熱を発し始め、男性が熱さのあまりカウンターの上に放り投げると、なんとiPhoneが燃え出しました。
     
    もしや不良品!?と、慌ててGenius Roomに持って行って調べると、中には明らかに液体の痕跡が。再び客のもとへiPhoneを持ち帰って尋ねると「そうそう、火がついたんで、流しに入れて水をかけた」とのこと。自分のミスで水没させたiPhoneを乾かそうとして、電子レンジで「チン」したのが、発火の原因だったのでした。

    辞めた今だから明かせる!Appleストアの裏話

    お客のおかしな言い訳のほかにも、元店員らはAppleストアの裏話をいくつか明かしています。
     
    「『できません』は禁句」たとえば割れたiPhoneの画面の修理費に199ドルかかり、払いたくない客が「つまりこの件では何もしてもらえない、iPhoneは修理できないってわけだね」といってきたら「喜んでお手伝いしますし、修理できます。修理費は199ドルです」と答えるよう訓練されているそうです。つまり同じ会話がぐるぐる繰り返されることになります。
     
    「新製品は従業員にも秘密」新製品情報は店員にも、発表の寸前まで知らされないそうです。iPhone5が発売された時も、新しいLightningケーブルが店に入荷されたのは発表の直前だったそう。
     
    ケーブルが新しいデザインに変わるといったちょっとした変更の際も、店に最初に送られて来る時は従来どおりの箱に入っていて、外側からはわからないようになっていたそうです。
     
    他にもThrillistでは、ストアの店員にはGenius BarのGeniusを頂点に明確なランクがあることなど、元店員しか知り得ない裏話が明かされています。
     
     
    Source:Thrillist via CNET
    (lunatic)
     

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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