NYのアップルストアで大量のiPhoneが盗難被害!驚きの手口とは?
ニューヨークにある複数のアップルストアで、大量のiPhoneが盗まれる被害が相次いで発生しています。盗難被害に遭ったiPhoneは実に86台。犯人たちが犯行を成功させた驚きの理由とは――。
今年初めに67台、今月には19台の被害
ニューヨークのアッパーウエストサイドにあるアップルストアでは、今年2月と3月に、2度にわたって合計67台のiPhone(約5万ドル=約535万円相当)が盗まれました。さらに今月に入り、ソーホーのアップルストアで19台のiPhone(約1万6,130ドル=約172万円相当)が盗まれています。いずれも、新品でロックされていないiPhoneが盗難の被害に遭っていました。
犯人たちはどのようにしてセキュリティの目をかいくぐり犯行に及んだのか。それはアップルストアの従業員になりすますことです。
アップルストアの従業員は、特徴的な青色のシャツを身に着けています。かつては新製品の発表などの節目ごとにデザインを変更していましたが、2015年にAppleの小売部門トップのアンジェラ・アーレンツ氏が、青地にアップルロゴを配した統一デザインに改めました。
例え初めて訪れるストアであったとしても、このデザインのシャツを着ていれば、アップルの従業員であると認識します。件の犯人はそれを逆手に取り、この「制服」と似た服装で、iPhoneが収められている引き出しまで直接歩き、犯行に及んだとされています。
この統一デザインのシャツは簡単に模造できるうえに、ネットでも偽物が出回っているといいます。アップルがこの問題に対処するには、セキュリティをより強化することに加え、新たなシャツのデザインを考える必要がありそうです。
Source:NEW YORK POST, dnainfo, GIZMODO via Engadget日本版
Photo:Business Insider
(asm)