「Apple Car」開発責任者にMacBook Air開発を率いた元副社長が就任

    Apple Car

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    Apple Car」と噂されるAppleの電気自動車開発の責任者に、かつてハードウェア・テクノロジー担当副社長をつとめ、MacBook AirやiPad、iMac、最近ではApple Watchの開発を率いたボブ・マンスフィールド氏が就くとウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。

    開発の遅れが噂されるApple Car

    「プロジェクト・タイタン」のコードネームで極秘に進められているとみられる、Appleによる自動車開発ですが、先週、2020年の発売予定が2021年に延期された、と報じられました。
     
    この背景には、プロジェクトの中心人物だったスティーブ・ザデスキー氏が今年1月、突然退職したことで進捗に遅れが出ており、デザイン最高責任者のジョナサン・アイブ氏も不満を表明しているという事情がある、と報じられていました。
     
    Appleでの製品開発を率いた豊富な経験を持つボブ・マンスフィールド氏は、Apple Carの開発を軌道に乗せる任務を帯びることとなりそうです。

    技術部門の副社長としてMacBook AirやiPadの開発を率いる

    ボブ・マンスフィールド氏

    ボブ・マンスフィールド氏


     
    ボブ・マンスフィールド氏は、1999年にAppleに入社、故スティーブ・ジョブズ氏の率いる経営陣に、ハードウェアやテクノロジー担当役員として加わり、MacBook AirやiPad、iMacの開発を統括しました。
     
    その後、2012年に退職を検討したもののティム・クックCEOに慰留されたと見られており、2013年に役員を退き、ティム・クックCEO直属の「特別プロジェクト」を担当します。そのプロジェクトの成果の一つが、2015年に発売されたApple Watchでした。
     
    マンスフィールド氏のApple社内での評判は、複雑なプロジェクトを楽しみながら、データで決断する人物というものです。ただし、マンスフィールド氏をよく知る人物は、同氏は以前、プロジェクトを終了させたこともあり、同氏のリーダー就任がこれまで通りのプロジェクトの進捗を意味するとは限らない、とも語っています。
     
    ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、Appleの広報はコメントを拒否しています。

    Appleの次の一手、自動車開発

    稼ぎ頭であるiPhoneの市場が成熟期に入り販売が頭打ちになる中、Appleにとって自動車開発は「次の一手」であろうと考えられます。
     
    数百人いるとされるApple Carの開発チームを率いる責任者として、技術部門の役員経験者であり、製品開発のプロであるマンスフィールド氏は適任と言えそうです。
     
    噂どおり2021年発売とすれば、Apple Carはあと5年ほどで私たちの前に姿を現すことになります。
     
     
    Source:The Wall Street Journal, Apple Insider
    (hato)

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