iPhone SE、価格にシビアな米消費者の心を捉えることに成功

    iPhone SE

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    4〜6月期における4インチのiPhone SEの売り上げが、アメリカでのiPhone売り上げ全体の16%を占めたことが、最新調査から明らかになりました。

    iPhone4sユーザーの切り替えに成功

    iPhone SEは古い機種を持つユーザーの買い替え促進に成功していることがわかりました。調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)と投資銀行UBSのアナリスト、スティーブン・ミルノビッチ氏が公開した調査データによると、4〜6月期にiPhone4sユーザーの26%がiPhone SEへと買い換えています。これは1〜3月期の16%と比べさらに大きな数字となっています。
     
    ただしiPhone SE好調の背景で、他のモデルがシェアを落としています。CIRPとUBSによれば、特に大画面モデルへの影響が顕著で、6s Plusおよび6 Plusの売り上げは、1〜3月期には前四半期比で9%増となったものの、4〜6月期には同6%減となりました。これについて調査会社は、大画面にアップグレードしたくない、お金を節約したいという層をiPhone SEがうまく捉えた、と分析しています。

    容量の少ないモデルが売れている

    CIRP UBS iPhone 容量別売り上げ
     
    興味深いのは、次のモデル発売が近づくと、米消費者の現行モデルの購入傾向が容量の少ない16GBのほうへと移っていることです。1〜3月期においては、62%のiPhone購入者がより多い容量のモデルを希望(前年同期よりも11%増)してはいるものの、この四半期のiPhoneの平均ストレージ容量は、前年同期と比べ10%減っています。これはiPhone SEが、16GBと64GBの2種類しかないことが影響しているようです。
     
    この調査結果を見て考えさせられるのが、9月に発売が見込まれるiPhone7の売れ行きです。また毎年9月という発売サイクルから外れたiPhone SEには、今後後継機種が続くのかどうかも、気になるところです。
     
     
    Source:MacRumors
    (lunatic)

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