iOS10のプレインストールアプリ削除、実際には消えていない
iOS10では「天気」や「株価」「コンパス」といったプレインストールアプリが削除できるとされていますが、実際には画面から消えるだけでアプリのバイナリデータはiOS内に残ったままであることが分かりました。
削除は「見かけ上」に過ぎない
ソフトウェアエンジニアリング部門の上級副社長Craig Federighi氏がポッドキャスト「The Talk Show」で語ったところによると、アプリは画面から削除することができ、再び入手するにはApp Storeからダウンロードという手順を踏まなければならないものの、実際にはアプリのバイナリデータはiOS内部にそのまま残されているとのことです。
もちろん、データは残されているので、「見かけ上」削除できたとの同様、再ダウンロードも「見かけ上」に過ぎず、実際にはアプリを再度iOS上で有効化するだけです。
バイナリデータの削除はシステムに影響
バイナリデータを残すことについては、以前ティム・クック氏が語った、使わなくとも「アプリの中にはiPhoneのほかの部分とリンクしているものがあり、これらのアプリを削除すると、iPhoneに問題が生じる可能性がある」という話とも繋がっているものと思われます。
実際には削除できないことに加え、アンインストール対象となるすべてのプレインストールアプリを削除しても、150MBしか浮かないことを考えれば、iPhone容量の節約という観点からはさして意味があるとも思えませんが、使わないアプリが表示されていることに耐えられなかったユーザーにとっては朗報と言えるiOS10でのアップデートでした。
Source:Cult of Mac
(kihachi)