NSAが銃乱射犯のiPhone5cを解除できなかったワケを今になって暴露

    iphone5c 解除 ロック

    iphone5c 解除 ロック
     
    どうして銃乱射犯のiPhone5cを米政府当局はアンロック出来なかったのか――すでに風化しつつあるiPhoneロック解除問題ですが、NSA(国家安全保障局)が解除できなかった理由を明らかにしました。

    事のあらまし

    iPhoneロック解除問題は、カリフォルニアで起きた銃乱射事件で、FBIがアップルに対して犯人が所有していたiPhone5cのパスコードを解除するよう要請したところ、アップル側が拒否したことに端を発します。
     
    当初はFBIが銃乱射犯が所有していたiPhone5cのロック解除を試みていましたが、NSAまでが協力してiPhoneに立ち向かう事態へと発展しました。しかし結局、過去にはスパイ育成機関として名を馳せたNSAですらiPhoneのパスコードを解除することは出来ず、最終的に脆弱性を知っていたハッカーに1億円支払うことで問題は収束しました。

    マイナーな端末に対応する必要はないとバッサリ


    NSAの専門官であるRichard Ledgett氏は10日、なぜ同局がこれほどまでに解除に難儀した挙句、結果として自分たちで解除できなかったのかという問題について、「NSAの能力を超えたタスクだったからと言うよりも、iPhone5cがマイナーな端末だからだ」と回答しました。
     
    「すべての携帯を解除できるわけではない」とLedgett氏は述べ、「もし悪い輩が使っていなければ、その端末を解除するための技術を持つ必要はない」として、数種類のデバイスに特化していること、すべてのOS、すべての端末に対応した解除システムを構築することは時間の無駄であるとの見解を示しました。
     
    これは言い換えれば、iPhone6/6 Plusのような売れ行きが好調だった端末には対応していても、iPhone5cは大して売れていないとNSAが判断していることになります。ティム・クック氏も売れ行きがアップルの予想を下回ったことを過去に認めてはいますが、公的機関にこのように言われるのは、ちょっと痛いところを突かれてしまった感がありますね。
     
     
    Source:BGR
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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