アップル幹部、「Apple Payを迅速にアジアとヨーロッパで導入していく」と語る―日本も念頭か
Apple Payが使える国は現在6カ国ですが、同サービスを統括するJennifer Bailey氏によると、近いうちに他のアジアとヨーロッパの主要な地域でも、使えるようにするつもりであるとのことです。
アジアとヨーロッパで早急に
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、中国、そしてシンガポール――この6カ国が現在Apple Payが使える国です。アジアで言えばiOSユーザーの割合が世界一高い日本、ヨーロッパで言えば経済大国であるドイツやフランスは蚊帳の外となっています。
しかし、アップルでApple Pay部門を統括するJennifer Bailey氏はニュースサイトTechCrunchに対し、「我々は迅速にアジアとヨーロッパ圏で(Apple Payが使えるよう)取り組んでいるところだ」と述べ、「我々のゴールはアップルにとって重要な市場の全てでApple Payを使えるようにすることだ」と、まだ普及していない地域にもサービスを素早く対応させていく構えを示しました。
事実、香港やフランス、ブラジル、インドなどで対応させることが最近でも噂されています。
本当に日本へも上陸するのか
中国ではサービス開始から3日間で300万アカウントが展開され、現在も世界中で1週間ごとに100万アカウントが新たに開設されるなど、Apple Payの勢いは好調です。しかし、日本にはいつApple Payが上陸するのでしょうか。
日本は非接触決済技術のインフラが、「おサイフケータイ」や「Edy」のための決済端末に代表される「FeliCa」に大きく依存している状況で、Apple Payに対応している「Type-A/B」はほとんど普及していません。最近でこそ「Felica」と「Type-A/B」の両方に対応する決済端末がようやく出てきたものの、Apple Payを迎える土壌は整っていないのが現状です。
Jennifer Bailey氏が「アジア」と言うとき、そこに日本が含まれていることは間違いなく、また定期的に「今年中に日本でも導入される」というリーク情報が登場することからも、アップルが前向きであることは確かでしょうが、一体その実現がいつになるのか、疑問ではあるところです。
Source:TechCrunch
(kihachi)