年々増大する研究開発費、アップルの「次なる一手」はApple Carだ

Motor TrendによるApple Car デザイン

アップル 研究開発費
 
スマートフォン市場が飽和状態に差し掛かっていることもあり、前期比で利益減となったアップルですが、「第2・第3のiPhone」を生み出すべく、年々研究費は増大しています。

次なるiPhoneとしてのApple Car

調査会社Above Avalonのアップルに詳しいアナリストNeil Cybart氏によれば、アップルは今年100億ドル(約1.1兆円)を研究開発費として計上するとのことです。2015年よりも30%増、4年前から毎年30億ドル(約3,300億円)前後のペースで増加し続けている費用に、アップルが「次なる一手」を模索しているとの見方は高まっています。
 
Cybart氏はアップルが研究開発費を積み増している背景に、Apple Carの存在があると考えています。「新しいApple Watchのバンドや大きなiPad、ビデオのストリーミングサービスを開発するために、アップルは100億ドルを計上したりはしない。代わりにアップルが計画しているものは、もっと大きな次元、つまり自動車業界に革命を起こすことだ」

iPhoneやApple Watchの登場前夜も似た傾向

アップル 研究開発費
 
アップルの支出が顕著に目立ちだしたのは2014年の中頃からで、Cybart氏はこの頃からApple Carの開発が本格化したとみています。図から分かる通り、iPhoneやiPad、Apple Watchの際も同じように研究開発費の増大があったことを考えれば、傾向からみて「Project Titan」のために、2017~18年には140億ドル(約1.5兆円)が計上されるだろうとのことです。
 
なお、Apple Carの登場は2020年頃になるだろうとされており、Cybart氏も登場する確率は最低でも80%と予測しています。つい先ほども中国版Uberの「Didi」に10億ドル(約1,100億円)を出資することが明らかになるなど、自動車関連での動きが日に日に活発となっているだけに、これまでパソコン業界、音楽業界、携帯業界に革命を起こしてきたアップルが、次は自動車業界にどんな衝撃をもたらしてくれるのか、期待は高まるばかりです。
 
 
Source:Mac Rumors
Photo:Motor Trend
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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