アップルの株価、一時8%の暴落~わずか一夜にして5兆円近くが吹き飛ぶ

iphone 株価 アップル

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アップルの第2四半期の決算が低調な内容だったことで、同社の株価は前日に比べ一時期8%の下落を起こすこととなりました。

iPhoneの販売台数落ち込みで

アップルが先日発表した第2四半期の決算報告書では、iPhoneの販売台数は5,120万台にとどまり、前年同期比で16%減少したことが判明しました。
 
同問題は、史上最高の販売台数となった前期の時点ですでに懸念されていたことですが、やはり実際にiPhoneが登場して以来初の台数減少となった事実は、投資家にとって大きな衝撃であり、同社の株価は前日終値比で8%の下落を起こしました。2013年にも決算の不満を理由として10%の下落を示現した過去がありますが、同社の中核を担うiPhoneのペースダウンを受けての暴落は今回が初となります。
 
ニュースサイトTechCrunchによれば、一夜にして投資家から430億ドル(約4兆7,700億円)の資金が失われたとのことです。

市場が飽和しつつある証拠?新たな戦略求められる

今回の決算内容は「iPhoneの販売台数がピークアウトした」と裏付けるのに十分すぎる証拠となりますが、その一方でAndroidからiOSへの移行がかつてないペースで増加していることも同時に判明しており、iPhone自体が飽きられたというよりはむしろ、市場が飽和状態にあると考えるのが適切でしょう。
 
単純にiPhoneを出せば前期より売れるというフェーズを終えたアップルにとっては今後、これまで拡大させ続けてきたiOSというプラットフォームを新製品の展開(VR装置Apple Carなど)でより強固なものにしていくこと、そしてiPhoneの売り上げが56%も増加したインドに代表されるような新興国で新たにプラットフォームを構築していくことの2つが課題となりそうです。
 
 
Source:TechCrunch
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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