「大型ディスプレイは飽きられている」―大物アナリストがiPhone7に衝撃の悲観論

iPhone7

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iPhone7は売れない――アップルの新製品を次々と「予言」してきた大物アナリストが悲観的なレポートを発表し話題となっています。

前年比18%の減少を記録する!?

アップル・ウォッチャーにとってはすでにお馴染み、KGI証券のMing-Chi Kuo氏によると、2016年度にアップルのiPhone出荷台数は楽観的に見ても2億500万台ほどに留まるとのことです。
 
これは2015年度の2億3,100万台から「最良」でも微減することとなり、iPhoneが登場して以来、一貫して出荷台数で増加を続けてきたアップルにとって初の事態となります。しかし、Kuo氏は「最悪」のシナリオが実現してしまった場合、前年比18%の減少を起こし1億9,000万台にまで落ち込む可能性もあると指摘します。
 
これまで比較的中立な予測を出していた同氏を、悲観論へと転向させてしまった理由は一体何なのでしょうか。

大型ディスプレイの需要が低い

スマートフォン市場の飽和や経済停滞など様々な要因が考えられるところですが、Kuo氏は大型ディスプレイを配したスマートフォンの需要が減速していること、そしてiPhone7の新機能が限られているせいで不調に終わること、iPhone SEが期待していたほどの売り上げを見せていないことなどを理由に挙げます。
 

大型スクリーンへと乗り換える需要が拡大すると我々は見ていない。この拡大を維持するには、iPhoneはデザイン、ソフト・ハードウェア面などでのユーザーエクスペリエンスに革命を起こすべく、より革新的な機能を付与する必要がある。(だが)我々はiPhone7に魅力的なセールスポイントが付与されるとは考えていない。

市場全体が悲観ムードだが

先日も投資会社のモルガン・スタンレーが、価格面や新興国市場の飽和傾向からiPhoneの2016年度売り上げを2億1,800万台と見積もったことで衝撃が走ったばかりですが、Kuo氏の予測は台数面で下回るだけでなく、「iPhone7にセールスポイントがない」と「予言者」らしい踏み込んだ内容であるだけに、同端末のスペック判明が待たれるところです。
 
筆者の個人的な感覚で言えば、iPhone7シリーズはワイヤレス充電、防水性能デュアルカメラなど、これまで渇望されていた機能の搭載が見込まれているため、注目度自体は相当高いと思うのですが……。しかし、年明けには「iPhoneの再ブレイクは(iPhone7の登場する)10月までおあずけ」などと言われていたことを思えば、いかに市場の予測が風見鶏なのかが分かるというものですね。
 
なお、アナリスト全体での予測は2億1,000万~2億3,000万台ほどとなっています。
 
 
Source:Mac Rumors
(kihachi)

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