アップル、中国で電子書籍と映画の配信サービスを停止―政府からの要請受け

    アップル 中国 規制

    アップル 中国 規制
     
    アップルが、中国政府機関である国家新聞出版広電総局に応じる形で、同国内での電子書籍や映画配信サービスを停止していたことが判明しました。

    アップルの本意ではないが

    先週の木曜日の時点でiTunes MoviesやiBooksといったアップルのコンテンツが突然中国で利用不可になったことが話題となっていましたが、同社のスポークスマンが21日に声明を発表したことによって、改めてサービスを国内で停止していたことが明らかとなりました。
     
    スポークスマンは「中国における我々の顧客に対し、できるだけ早く本や映画が再び利用可能になることを願う」とコメントし、中国でのサービス停止がアップルの本意に背くことをアピールするとともに、政府の意向に従わざるをえない状況であったことを示唆しました。

    中国政府からの規制は今後も強化?

    これが健全なコンテンツ普及のための検閲なのか、それとも国内企業を育てるための方策なのかは謎ですが、ニュースサイトApple Insiderは、中国の国家主席である習近平氏が先週、AlibabaのJack Ma代表やHuaweiのRen Zhengfei代表などテクノロジー企業の面々を集め、オンラインコンテンツの普及に関する会合を開いたことと関係しているのではないかと見ています。
     
    また、先日アップルのブルース・シーウェル上級副社長(法務担当)が、中国からiOSのソースコード開示要請を2年間にわたって受けつつも拒否し続けていると述べましたが、こうした同社に対する中国政府の規制がオンラインコンテンツ以外にも及ぶのか、今後の動向に注意が必要ですね。
     
     
    Source:Apple Insider
    (kihachi)

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