米エクソンモービル、給油決済でApple Payに対応!全米展開は初
アメリカの石油販売大手、エクソンモービルが、全米約6,000のガソリンスタンドでApple Payでの支払いに対応しました。全米での対応は初となります。
米エクソンモービルが全米のガソリンスタンドでApple Payに対応
エクソンモービルは現地時間3月8日、全米約6,000のガソリンスタンドでApple Payに対応したことを発表しました。年内には、全米の約10,000にのぼる全店舗で導入予定です。
ガソリンスタンドでのApple Pay対応ではシェブロンが先行していましたが、シリコンバレー地区の約20店舗での対応に限られており、全米展開はエクソンモービルが初となります。
専用アプリでポンプ番号を入力、Touch IDで認証
エクソンモービルでのApple Payを使用した支払い方法は、iPhoneを決済端末にかざす通常の方式とは異なります。
まず、専用アプリ「Speedpass+」を起動してiPhoneの位置情報で現在地のガソリンスタンドを検出、使用するポンプ番号を入力し、Touch IDで認証することで給油が可能となります。給油後には紙のレシートが発行されるのと同時に、アプリで利用内容が確認可能となります。
Apple Pay対応だがNFCは使わない方式
お気付きのように、エクソンモービルの決済方法はApple Pay対応をうたっているものの、NFCを使ったものではなく、ポンプ番号を手入力するあたり、ややスマートさに欠ける印象もあります。
この方式をとった理由について、エクソンモービルは全米のポンプにNFC対応の決済端末を導入すると膨大なコストがかかることを挙げています。
また、暑かったり寒かったりする車外に出ることなく、快適な車内で決済が完結することをメリットとしていますが、日本以上にセルフ給油が一般的なアメリカでは、給油のために車外に出ることは避けられません。
日本ではQuickPay、naancoでの決済が可能
なお、日本のエッソ、モービル、ゼネラルでは「Speedpass+」が、クレジットカード、QuickPay、naancoでの決済に対応したキーホルダー型端末として利用可能です。
日本でのApple Payサービス開始については、Appleから公式発表はないものの、マスターカードが今年中にサービス提供を開始するのではないか、と報じられています。
Source:CNET
(hato)