M6搭載14インチMacBook Pro向けOLEDディスプレイの試作に成功か

LG Displayが先日発表した2025年上半期(1月〜6月)の業績報告書において、ラップトップ向けの14インチタンデムOLEDディスプレイの開発に成功していたことが明らかになりました。
ディスプレイのサイズと仕様はいずれも、M6搭載MacBook Proに採用されるのではないかと噂されているものと同じです。
14インチタンデムOLEDディスプレイの開発に成功
LG Displayが開発に成功した14インチタンデムOLEDディスプレイのバックプレーンは低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)とのことですので、iPhone16 Proシリーズに搭載されているProMotionディスプレイと同じです。
その場合、最高リフレッシュレートが120Hzで、可変リフレッシュレートを採用することが可能になりそうです。
14インチと16インチをSamsung Displayが独占供給と噂されているが
2026年末〜2027年初頭に発売されるM6搭載MacBook ProはOLEDディスプレイを採用し、全数をSamsung Displayが供給するとみられています。
iPad Pro (M4)向けタンデムOLEDディスプレイは当初、LG Displayだけが11インチと13インチを供給し、Samsung Displayは11インチだけを供給していましたが、遅れて13インチの供給を開始したことを考えると、M6搭載MacBook Pro向けOLEDディスプレイの14インチモデル向けをLG Displayも遅れて供給することを狙っているのかもしれません。
M6搭載MacBook Proのディスプレイサイズは、引き続き14インチと16インチの2種類になると噂されています。
Appleの卸価格値下げ交渉に有利に働く可能性も
また、発売当初からLG Displayが供給できないとしても、同じ仕様のOLEDディスプレイの開発に成功したことは、AppleがSamsung Displayと卸価格を交渉するうえで、AppleがLG Displayからの調達を持ち出すかもしれません。
iPad Pro (M4)の販売価格が発表前に噂されたほど高くならなかったように、基幹部品であるOLEDディスプレイの仕入れ価格を抑えることができれば、M6搭載MacBook Proの販売価格も現実的な範囲内に収まることが期待できます。
Photo:Brian, MacDuff(@itstheBMAC)/X