iPhone Fold発売で市場成長が加速か〜折りたたみスマホが普及期に突入

市場調査会社 Counterpoint Research は、2025年の米国における折りたたみスマートフォンの出荷台数が前年比68%増になるとの予測を発表しました。
この急成長を受けて、折りたたみスマートフォン市場は製品の認知度が高まり、本格的な成長段階に突入したと考えられます。
折りたたみスマートフォン市場が急成長段階に?
Counterpoint Researchの報告が正しければ、折りたたみスマートフォン市場は製品ライフサイクルにおける「開発・導入段階」から「成長段階」へと移行したことになります。
今後は製品の認知度向上により、これまで折りたたみスマートフォンを意識していなかった一般ユーザーにも普及し、販売台数と市場規模の拡大が見込まれます。
iPhone Foldの登場で市場拡大がさらに加速?
さらに大きな成長の契機になると考えられているのが、Appleの折りたたみiPhone「iPhone Fold」の登場です。
同社は2026年にこのモデルを発売すると噂されており、それにより折りたたみスマートフォン市場が世界的に急拡大すると見られています。
ある予測では、2027年の折りたたみスマートフォン出荷台数は3,000万台に達するとも報じられています。
参考までに、これまでの世界出荷台数は以下の通りです。
iPhone Fold成功の鍵と有利な条件
iPhone Foldの成功が予測される理由として、以下の要素が挙げられています。
- 発売のタイミングが良い(市場が成熟期に差し掛かっている)
- iOS向けアプリ開発者が、折りたたみディスプレイに最適化した魅力的なコンテンツを提供する期待
- 市場拡大に伴うサプライチェーンの成熟により、部品単価が低下し、品質も安定
これらの要因が揃うことで、Appleが折りたたみスマートフォン市場で後発ながらも強力な存在感を示す可能性があります。
「iPhone+iPad」2台分の価値を1台で提供できるか
一方で課題もあります。
部品単価が下がったとしても、販売価格が高額(噂では税込約36万円)になる可能性があり、消費者がその価格を受け入れるかが焦点となります。
Appleはその価格に見合う価値として、「iPhoneとiPadを1台で兼ねられる利便性」や「新しい使い方による生産性向上」などを訴求する必要があると指摘されています。
Photo:Apple Hub/Facebook

