画面下埋込み型Face ID搭載iPhoneの発売時期が不透明に〜実用化の目処立たず
韓国メディアThe Elecが、iPhone向けに開発されている画面下埋込み型Face IDの開発は難航しており、いつ搭載できるのか目処が立たなくなったと報告しています。
画面下埋込み型Face IDは当初、iPhone16 Proシリーズに搭載されると予想されていました。
iPhone18 Proが画面下埋込み型Face IDを搭載すると噂されていたが
画面下埋込み型Face IDの搭載時期についてDSCCのロス・ヤング氏は、iPhone17 Proシリーズには間に合わず、iPhone18 Proシリーズになると予想していました。
画面下埋込み型Face IDを最初に搭載する機種と最初に予想されたのはiPhone16 Proシリーズでしたので、時間を経るに従い、遅れ続けていることになります。
画面下埋込み型Face IDに関連する特許を出願済み
Appleは、画面下埋込み型Face IDに関連する特許を米国特許商標庁(USPTO)に出願していることから、開発しているのは間違いなさそうですが、有機ELディスプレイを通して正常動作させるという仕組み自体の開発が容易ではないのでしょう。
画面下埋込み型Face IDの次に画面下埋込み型カメラ搭載と噂されているが
画面下埋込み型Face IDの開発は、Samsung DisplayおよびLG Displayとで行われていると、The Elecは報告しています。
開発の課題となっているのは、現在の技術ではFace ID機構(送信部および受信部)全てを画面下に搭載するのが困難なことです。
そのため、ディスプレイ業界関係者は「Face ID機構(送信部および受信部)全てを画面下に搭載して正常動作させられるまでには長い時間を要する見通しで、現時点では実製品への搭載の目処はたっていない」と述べています。
有機ELディスプレイの画素を疎にし、そこを通して光を送受信しようとする仕組みは画面下埋込み型カメラと同じであり、画面下埋込み型Face IDが実現しないのであれば、画面下埋込み型カメラが実現することもないとThe Elecは述べています。
供給体制の整備も必要、搭載されるiPhoneモデルも不明
なお、画面下埋込み型Face IDの開発ではSamsung Displayが最も進んでいるようですが、LG DisplayやBOEも製造できる見込みが立たずSamsung Displayだけが供給できるという状況になると、各社を競合させることができず仕入れ価格が高くなるため、Appleは採用しないとThe Elecは伝えています。
また、どのiPhoneに最初に画面下埋込み型Face IDを搭載するかも明確になっておらず、折りたたみiPhoneの可能性も残されているようです。
Source:The Elec