iPad Pro(M6)に搭載されるベイパーチャンバーの高信頼性と高性能が確実視

iPad Pro(M6)には、iPhone17 Proシリーズに搭載された高性能冷却機構「ベイパーチャンバー」が採用される見通しです。
このベイパーチャンバーを供給するサプライヤーは、iPhone17 Proシリーズと同一であるとの情報が、サプライチェーン関係者から伝えられています。
iPhone17 Proシリーズと同じサプライヤーが供給
iPad Pro(M6)に搭載されるベイパーチャンバーは、iPhone17 Proシリーズ向けに供給している台湾の奇鋐科技(AVC:Asia Vital Components)が担当する見込みです。
AVCは現時点で正式な発表を行っていませんが、台湾の機関投資家の間ではこの情報を織り込み、AVC株を買い増す動きが見られています。
高性能かつ高信頼性が確認されたAVC製ベイパーチャンバー
AVC製のベイパーチャンバーはiPhone17 Proシリーズに搭載されており、高負荷時の放熱に効果を発揮して性能低下を抑えることが確認されています。
また、組み立て不良による放熱性能の低下や、それに起因するサーマルスロットリング(熱による性能制限)の報告もなく、高性能に加えて高い信頼性を実現しています。

iPhone17 Proシリーズとは異なる搭載方式の可能性
iPhone17 Proシリーズでは、ベイパーチャンバーが金属外装を持つバッテリーと一体化され、アルミニウム製筐体に効率よく熱を伝える設計が採用されました。
一方、iPad Pro(M4)および(M5)では、筐体内部の中央にロジックボードが配置され、その両側にバッテリーが搭載されています(下記画像参照)。

そのため、iPad Pro(M6)でベイパーチャンバーを搭載する場合は、ロジックボード上のみをカバーする構造や、左右のバッテリーを含む広範囲に設ける構造、あるいはiPhone17 Proシリーズのように小型化したロジックボードをリアカメラ近辺に配置し、そこにベイパーチャンバーを組み合わせる方式などが考えられます。
デザイン変更が行われる可能性も
AppleはiPad ProにMチップを搭載して以降、デザインを2世代ごとに小変更してきました。
たとえば、M1およびM2搭載モデルではリアカメラが2眼構成で12.9インチモデルはミニLEDディスプレイを採用、M4およびM5搭載モデルでは1眼構成となり、さらにOLEDディスプレイを採用して本体を薄型化しています。
この傾向を踏まえると、ベイパーチャンバーの搭載に伴ってロジックボードの配置が変更される場合、iPad Pro(M6)のデザインにも何らかの変更が加えられる可能性があります。
例えば、M6へのモデルチェンジのタイミングでベゼル幅をさらに細くするといった改良も考えられます。
Photo:DNP, Phone Repair Guru/YouTube, Apple Club(@appleclubs)/X

