iOS・Android間の移行が劇的簡単に?Apple×Googleが新機能

iOS・Android間のデータ移行が、これまでになく容易になる可能性が高まっています。最新機能をいち早く試せる開発者向けリリースチャンネル「Android Canary」の最新ビルドで、このデータ移行機能が利用可能になっているとのことです。
iOS26ベータで近い将来利用可能に?
Android Canary 2512において、iOS・Android間の新たなデータ移行機能が利用可能になっていることが確認されました。この機能はAppleとGoogleが共同開発したとされ、両プラットフォーム間の乗り換えがこれまで以上に容易になりそうです。
この機能は、iOS26のベータ版のいずれかで近いうちに追加されるとみられています。
スマホ新法には関係ない?
日本では12月18日から「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」が全面施行される予定で、その中には指定事業者がユーザーの要求に応じてデータ移転を円滑に行えるようにする義務が含まれています。
しかし、このスマホ法にはiOSやAndroidといった具体的名称の記載はなく、対象となるデータ項目もかなり限定的です。そのため、今回の新しいデータ移行機能が同法と直接関係しているかどうかは不明です。
EUのDMAの影響のほうが大きそう
今回のiOS・Android間の新たなデータ移行機能は、欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)の影響を強く受けていると考えるほうが妥当でしょう。同法では、OS間のデータポータビリティに関する強い義務が明確に定められているためです。
データ移行が容易になれば公正な競争につながる?
Appleはユーザーを同社エコシステム内に囲い込み、ほかのプラットフォームへ移りにくくしていると指摘されたことがあります。しかし、iOS・Android間のデータ移行がより簡単になれば、ユーザーは機能や使いやすさといった観点だけでデバイスを選べるようになります。
望む場合には他社製品へ容易に乗り換えられるようになり、より公正な競争環境につながるのではないでしょうか。
Photo: Apple

