【レビュー】新AirTag、音量50%アップは本当?初代と比較検証

Appleから発売された「新しいAirTag」を購入したので、初代AirTagとの違いを比較しながらレビューします。音量が50%大きくなったスピーカーや、探す範囲が拡大した「正確な場所を見つける」機能が、日常生活でどの程度体感できるのか?初代AirTagユーザーは買い替える必要があるのか?を検証してみます。
【3行でわかる!新しいAirTagレビュー】
- 再生される音の大きさ、聞き取りやすさの進化を実感
- 検知できる距離(室内での参考値)の拡大も
- 試した範囲で「正確な場所を見つける」は使えず
5年ぶりに第2世代へと進化、新しいAirTag
Appleが1月26日に発表した新しいAirTagは、2021年4月に発売された初代AirTagから、約5年を経て、第2世代に進化しました。

新しいAirTagについてAppleは、第2世代の超広帯域チップにより「正確な場所を見つける」で見つけられる距離が50%拡大し、新しいBluetoothチップにより見つかる範囲が拡大し、スピーカーの音量が従来より50%大きくなった、と説明しています。
販売価格(いずれも税込)は従来モデルから据え置きで、1個入りが4,980円、4個入りが16,980円です。AppleオンラインストアやApple Storeアプリで購入すると、刻印サービスも受けられます。
新しいAirTagを開封!初代AirTagと比較
筆者は新しいAirTagを1月27日にAppleオンラインストアで注文したところ、1月28日に受け取ることができました。初代AirTagと比較しながらレビューします。
新しいAirTagの外装パッケージは、初代AirTag(右)と比べると、ふたまわりほど小さくなっています。

AppleのWebサイトには製品名は「AirTag」とだけ記載されていますが、パッケージ裏面には「AirTag(第2世代)」の記述があります。

パッケージの内容は、初代AirTagと同様です。

AirTag本体の大きさと形状は、新旧で完全に同じです。
白い面は、初代(右)と全く同じで見分けがつきません。

シルバーの面を見比べると、新しいAirTagは「BLUETOOTH LE」や「ULTRA WIDE BAND」「APPLE INC」のように大文字が多用されており、初代にあった「Designed by Apple in California Assembled in China」の記載は、新しいAirTagでは見当たりません。
外観で世代を識別するには、よく見比べる必要があるレベルの違いしかありません。

Apple純正をはじめ、各社から発売されている豊富なAirTag用アクセサリーも、初代AirTagで使っていたものを使い続けることができます。

絶縁シートを抜き取ると、近くにあるiPhoneが反応し、接続を開始できます。初代AirTagと同じく、画面の指示に従うだけで簡単に登録できます。
なお、「探す」アプリでは、新しいAirTagは「AirTag (2nd Generation)」と表示され、ファームウェアのバージョンは3.0.41でした。

見つけやすさの進化は?
新しいAirTagの最大の特徴のひとつとしてAppleは、第2世代の超広帯域(UWB)チップ採用による「正確な場所を見つける」機能の進化をアピールしています。
また、Apple Watchでも「正確な場所を見つける」機能が利用可能と発表されています。対応モデルはApple Watch Series 9以降、Apple Watch Ultra2以降の各モデルです。Apple Watchで「正確な場所を見つける」機能を利用するには、Apple WatchにwatchOS26.2.1がインストールされている必要があります。
ただし、第2世代UWBチップはiPhone15シリーズで採用されたものの、日本では法規制の関係で「正確な場所を見つける」機能が利用できず、日本のユーザーを落胆させました。
iOS26.2.1をインストールしたiPhone17 Proで「探す」アプリを開き、新旧のAirTagを探してみました。
自宅の鉄筋コンクリートマンションで、AirTagをつけたカギを、ドアの閉まった他の部屋から見つける、という筆者が時折遭遇するシチュエーションで検証しました。
筆者が検証した時点では、AirTagの場所を見つける方法に違いを見つけることはできませんでした。残念ながら、日本では依然として「正確な場所を見つける」機能が制限されている状態は続いているようです。

それでも、Bluetoothチップの性能向上の効果か、AirTagの位置を検知して矢印で方向を教えてくれるまでの距離は、初代が約4メートルに対し、新しいAirTagは約7メートル離れていても検知可能で、範囲の拡大を体感できます。
ちなみに「探す」アプリで新しいAirTagを表示しても、シルバー面の刻印は初代と同じものが表示されました。

音量アップは体感できる?
新しいAirTagのもうひとつの特徴は、音量が50%向上した点です。
初代AirTagでは、「探す」アプリから音を鳴らしても、周囲の雑音に紛れてしまって聞き取りにくかったこともあるので、音量の向上には期待できそうです。
サウンドを再生してみると、ピピピピッ・・・と繰り返される音のパターンは従来と同じですが、音量が大きいだけでなく、クリアで聞き取りやすく感じられます。
Apple Watchで音量を計測・比較してみた
新旧AirTagで相対的な音の大きさを比較するために、新しいAirTagと初代AirTagでサウンドを再生し、約10センチの距離でApple Watchの「ノイズ」アプリで音量を新旧共に5回ずつ、比較してみました。

新しいAirTagは最大77デシベルで、初代AirTagは最大66デシベルでした。11デシベルの差という数値以上に、音の聞き取りやすさを感じました。

この差は、音圧(振幅)ベースでは約4倍、音の強さ(エネルギー)としては約16倍に相当します。
結論:新しいAirTagは買うべき?
新しいAirTagを筆者が試した範囲では、目玉機能の「正確な場所を見つける」が、日本では規制により利用できない状態が続いている様子というのが残念です。
AirTagをつけた持ち物を音を鳴らして探すことを重視する方には、音量の大きさと聞き取りやすさの向上は魅力なので、新しいAirTagを試してみる価値はあると思います。
初代AirTagも、発売から約5年が経過しているとはいえ、プライバシー保護機能を盛り込んだ持ち物トラッカーとしての性能は高く、時代遅れな製品とは感じられません。これは、時々ファームウェアアップデートが配信されている効果もあるのかもしれません。
筆者が試してみた限りでは、音量の大きさを特に重視する方以外は、初代AirTagを持っている方は現時点では急いで買い替える必要はないな、と感じました。
新しいAirTagの発売により、初代AirTagがセール対象になる機会も増えるかもしれません。セール価格にもよりますが、初代AirTagがお手頃価格になっていれば、あえて初代を選ぶのも間違いではないと思います。
- 買い替え推奨:音でAirTagを探すことが多い、音の聞き取りやすさを求めている方
- 買い替え不要:初代AirTagで特に不満を感じない方
参照:Apple 技術仕様 AirTag(第2世代), 初代AirTag

